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tsupでございます。
えー、みなさん。カルラがハクオロを連れて(この主語と目的語の関係が大事ですよね) ナ・トゥンクへ遠征したときの、馬車に
乗っているCG覚えていますか? 私はゲーム中で、あのCGが一番好きなのです。 なんか、『もう二度と帰らぬ遠い思い出』と
いったタイトルでもつきそうな感じで。 みんな微笑んで穏やかな空気が流れていいですよね。 願わくば、今このときが、少しで
も長く続くことを祈って…………。
できれば、あのCGを浮かべながらお読みください。
では始まります。
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鬼伝説 ― ある山賊の顛末記 ―
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― 0.恐怖するもの ―
場所は トゥスクル = ナ・トゥンク間の山岳地帯
赤い夕日の光の中、うっそうと木が茂った山道に一人の男がぽつねんと立ち尽くしている。
オレの名はジクルゥ。山賊だ。いや、山賊だった、と言えばいいか……。今のオレには何もない。カラッポだ。これでもつい昨日
までは、20人からいる山賊の首領だったんだ。……それを、…それをあの鬼のようなやつらが全て奪ってしまった……。
もう思い出したくもない記憶なのに、心に刻みこまれてしまった恐怖がまた、頭の中でくりかえされる。
「・・・・・ひっ!!やめてくれー。もうやめてくれー。」
オレはまた思い出したくもない、恐怖の記憶の中に沈んでいく………………。
― 1.幸せだったあのころ ―
しばらく晴天で暑い日が続いていて、あの日も暑かった。オレはちょうど昼飯を食う準備をさせていたのだが、すると、腹を減ら
して待っていたところに、伝令が見張りからの連絡を持ってきた。
「頭(かしら)、トゥスクル方面から馬車が近づいてきやす。馬車は1つで護衛らしいものはありやせん。」
「ん? ……妙だな。」
――実際非常におかしい話だ。最近ナ・トゥンクでは反乱軍が戦争なんかおっぱじめやがったおかげで、逃げてくる領民がたくさ
んやってくる。あまりたくさんやってくるもんだから、もう昔のように、身ぐるみはいだり、有り金全部巻き上げたりなんてことは
する必要がねえ。避難してくるやつらから、少し、ほんの少しだけ金や食料を分けてもらえば、こっちも十分やっていけるんだ。今
は通行料っていう色合いが強い。……しかし、今回はいつも来るやつらとは逆の方向なんだな。ちょっと解せねえ。なにか引っかか
る。
「おい、そいつらの特徴は?」
「へい、なんでも馬車も馬も上等なものを使っていて、しかも、女が乗っているそうで…………。」
女? ……おんな……女か。よし。と、その言葉でオレの心は決まった。
「おう、てめえら出発だー!」
オレは留守番を置かず、部下を全員引き連れてアジトを出た。なーに。女が乗っている馬車一台くらい、大人数で囲んでしまえ
ば、命乞いをして、自分からこっちに擦り寄ってくるだろう。実に簡単な仕事だ。
いつもの待ち伏せ場所に張ってると、なるほど向こうから来るのは、けっこう金のかかったいい馬車だ。引いている馬(ウォプタル)
もがっしりとしたいい馬体をしている。
「よし、出るぞ。」
まず、数人が行く手を塞ぎ、その後で一気に全員で馬車を取り囲む算段だ。
「そこの馬車、止まれ――――――――――っ!!」
ギ、ギギギ―――ッ!!
御者が馬車を急停止させる。ん? よく見ると、御者席には2人座っていて、男と女? ……とりあえず男は無視して女に目を向
ける。
――!! 美形だ…………。思わずしばらくみとれてしまう。少し目が吊り気味だが、整った顔立ち、濃紺の髪はうしろで束ねて
結ってあり、いい感じだ。ピンと立った耳がまた凛々しさもかもし出している。……なによりもその体。均整のとれたムダのない体
つき。それでいながら女であるふくよかさも感じさせる。……もう目が離せなくなってしまった。
「頭ぁ……頭ぁ……。ボヤッとしてる場合じゃないっスよー。」
あ、ああ。そうだったな。オレは、視線を無理矢理はずして振り向く。
「待て待て。相手をジックリ観察するのも、手順のひとつだ。」
オレは、もっともらしいことを言いながら、なお観察を続ける。
この人数に囲まれて、おそらくビビッてしまったのだろう。誰も一言も口をきかないようだ。 オレは安心して、馬車の方へ視線
を向ける。車のほうに乗っているやつらを見ると、なんと、全員……女?? しかも、年齢的には少々ばらつきがあるが、全員間違
いなく「美人」の部類に入るだろう。まだ子供も乗っているようだが、顔立ちをみれば将来が楽しみなのは疑いない。
そこで、頭の中にハタと、ある考えが浮かぶ。そうか。これは、ナ・トゥンクの王かだれかへ捧げる人質かなにかだな。おそらく
美人と美人の卵達を運ぶ途中に違いない。……ならば、……ならば途中でオレが奪っても構うまい……へへへ。
たくさんの女たちを目の前にして、ぐるーっと見渡しながら、オレは思わず舌なめずりをする。ウフフ……誰を一番最初に可愛が
ってやるかなー…………。
― 2.膨らんでいく疑問 ―
一人一人の顔と、体を想像しながら、オレは結構長い時間考えていたのだろう。
ハッ、と気がつくと、御者席にいた2人も馬車の中へ移って、なにやらこそこそやっていた。ふん、今さらどうやって逃げるかの
相談か。もう囲まれているのに今さら相談もないだろう。オレはゆっくりと余裕を見せながら、馬車に近づいていき、何の話をして
いるのか、じっと耳をすます。
「……あがりです。」
「あー、ユズっち、やっぱり強いんだねー。」
「ウルトリィ様の教え方がいいから・・・。」
「いいえ、ユズハ様の実力ですよ。」
……? 何を言っているのだろう。オレは馬車の中を覗き込む。すると……札遊びをやっているではないか。(※注1)
こ、こここここいつらー!! オレはなんとか落ち着きを取り戻して、
「おい! 何をやってやがる!!」
少し強めに声をかけてみる。
「私もあがりですよ。」
「あー、お姉さまもすごーい。」
「フフッ。カミュも自分のに集中しないとあがれませんよ。」
「う、うーん。そうなんだけどー……。うーん……。」
オレが怒鳴っているのに、ヤツらは全然意に介した様子がない。…………奴ら、……奴ら……コノジョウキョウヲワカッテナヒ?
オレはなめられるのが大嫌いだ。特にこんな女子供になめられたとあっちゃ、絶対我慢ならねえ。
「おいっ!!」
オレはムンズと、一番手前に座っていた女の肩をつかむ。最初に御者席に座っていた女だ。……ガシッ! するとオレの手首をそ
の女が掴み返してくる。――へっ。なんだこの女、抵抗するつもりなのか? 女のくせに生意気なー! オレは肩を掴んだまま、
グイッとこちらへ引き寄せようとした。
「あっ! い……でででででででででででででで…………。」
みるみるオレの手首から先が紫色になっていく。まるで万力で挟まれているようでビクともしない。もう指先の感覚がない。
「あなたたち、下手に動くとこの男の命はありませんわよ。」
涼しい声があたりに響き渡る。女の顔色には、全く変化がないようだ。すごい力で掴まれているのに、この女にとっては軽く扱っ
てるだけのように見える。下手にさからうと、女のいうとおりこの手を握りつぶされるだろう。オレは女の言うとおりにするように
部下たちに指示を出す。
「カルラ、片手で大変でしょう。手伝いましょうか。」
「ええそうね、助かるわ。ウルト。」
金髪の女がオレを掴んでいる女から札を引き取ると、平然とした様子で遊びを続ける。
「おい!!おまえら、何をやってるんだ。」
オレは痛みに脂汗を垂らしながらなんとか声を出す。
すると、また別の女が答える。
「お前たちの相手を誰がするかを決めているのだ。」
「えへへへー、これを考えたのカミュなんだよ。オジさん達があんまり弱そうだから、みんな相手したくないんだって。」
「カミュ、あまりはっきり言うのは可哀想ですよ。」
「あ、あはははー。そうだね。まあいいから、忘れて忘れて……。」
くっ……なんかよく解らんが、…………こいつら、こいつら……かんっぜんに舐めやがって――――。
「おまえらっいい加減に……」
ギンッ!!
オレを掴んでいる女が振り返りざま、こちらを睨む。その迫力にオレは思わず失禁しそうになる。まるで・・・そうまるで、野性
の獣を思わせるような鋭い眼光。圧倒的な殺気を感じる。ガタガタガタ……もう震えが止まらない。オレは触れてはいけないものに
触れてしまったのだろうか。心に激しい後悔の念がわき上がってくる。
「静かにしていただけませんこと。」
女の口調はあくまで穏やかだが、明らかに……あの目は本気だ。「本気」と書いて「マジ」と読むのだ。ここで従わなければ、
絶対に殺される。野性の本能がそう告げている。すぐさま、オレは夢中で首を縦に振る。カクンカクンカクンカクン……。
「カルラ殿、うまくいかないからといって他に当たるのは、見苦しいぞ。」
「…………そうですわね。」
女はオレから視線を外し、正面を向く。するとその女の殺気が消えた。ひょっとして、オレは命拾いをしたのだろうか。
― 3.悪夢のはじまり ―
「・・・やっとあがりですわ。」
「よかったわね、カルラ。」
とたんにその女の表情が和らぐ。手首を掴んでいる力が緩められる。しかし、すでにオレには脱出する気力すらもなくなってしま
っていた。
「えーと、わたしもあがりです。」
「……ん。あがり。」
「えーっ、アルルゥすごーい。よくあがれたねー。」
「ん。」
「よーし、えらいぞアルルゥ。」
なでりなでり。
「むふ〜〜。」
「あーっ、アルちゃんいいなー。カミュもおじ様に褒めてもらうんだからー。」
「おっと、私もあがったぞ。」
「えー、ハクオロさん、初めてなんて言ってすごいですねー。」
「ああ、エルルゥの教え方が良かったからかな。」
「えっ、そんな、わたしなんて。」
「えー? みんな終わっちゃったのー? あとは、トウカさんとカミュの一騎打ちー? そんなー。」
「フフッ。カミュ、頑張りなさい。」
「……ばれ〜。」
「うー、言い出しっぺが負けてたら、世話ないかも――」
「はい。これで某も終わりです。」
「えー! そんなー。……またカミュの負けなのー??」
「よかった。こんな連中の相手などしたら、刀が穢れるところでした。」
……何のことだ? 何を言っているこいつら? もうオレには何が何だか訳がわからない。見ると、負けたと言っていた銀色の髪
の少女がプルプル震えている。
「……な、なんで、なんでカミュばっかりー? なんで勝てないのー?」
「……カミュちー、弱い。」
ぷちーん。……と何かが切れたような音がした。
「もう……。」
えっ? どうしたんだ?なんか思いつめた顔をしているようだが?
「もうやだ―――っ!! え―――いっ!!」
両手を上に向けて突き出すと、そこから巨大な火の玉があらわれ、あたりに次々と投げつける。
ドガーン! ドゴーン!! ドガガガーン!!!
「ぐあっ」
「ひいいっ」
「ぎゃあっ」
…………………………。
あたりは凄まじい爆音と、部下たちの悲鳴の阿鼻叫喚の響く地獄絵図と化している。が、それとは対照的に、馬車の中を見ると、
みんな涼しい顔をして、笑みさえ浮かべている。
「あらあら、カミュったら……仕方のない子。」
「おー、カミュちー……すごい。」
「……やれやれ。」
「あっ、そういえば、わたし繕い物の途中だったんです。」
(ゴソゴソ)
「では、某も今のうちに刀の手入れなどを……。」
「ぷはぁ〜。うーん、でも酒菜にするにしては、ちょっとものたりないですわねー。人数も少ないし。」
「おいカルラ、昼間から飲むな。ウルトも付き合う必要はないぞ。」
「フフッ、まあいいではないですか。こんなときぐらい……さっ、ハクオロ様も……。」
「ぶっ、お、おいウルト……こんなときって……。」
「……アルルゥも、飲む。」
「そうですの? ……じゃあ、はい。その年から鍛えれば、強くなりますわよ。」
ゴクゴク…………。
「……にがい。」
「カッ!カルラさん! ア、ア、アルルゥに変なもの飲ませないでください!」
「いいえ、これはお城から持ってきた本物のお酒ですのよ。そこらへんの安い醸造用アルコールとは違いますわ。」
「カルラ殿、そういうことを言っているのではない。エルルゥ殿は……」
「(ぽーっ)……トウカおね〜ちゃん。」
(ポフッ)スリスリ
「ア、アルルゥ殿。……か、……かわいいにゃー。」
「トウカ……おいトウカ。……聞こえんか。……やれやれ。」
お、おまえらー。辺りは今すごいことになってるだろーっ。何だその温度差はーっ! もっと真面目にやれーっ。
……鬼? ……ひょっとして、こいつら鬼の化身なのか……?そういう目で見始めると、だんだんそれらしく見えて……。兵たち
が悲鳴をあげながら逃げ惑っているのに、中の連中は、あざ笑うように薄ら笑いを浮かべている。 (※注2)
しばらくすると、あれだけいた部下がみんな蹴散らされてしまい、いつの間にか、オレ一人になってしまった。・・・オレだけ馬
車の側にいたから免れたのだろうが、実際は捕まっているのだ。捕虜なのだ。オレは恐怖で震えが止まらない。要するに、この札遊
びで負けた者がオレ達の相手をするということだったのだろう。・・・ということは、全員この少女と同じ力を持っている?? オ
レはこんなヤツらに手を出した自分の愚かさを呪った。・・・・ヤツらの顔が全員"地獄の番人"に見えた。ヤツら……手下どもが、
死ぬような目にあっているというのに、楽しみながらなぶっているのだ。 (※注2)
― 4.絶望の中で ―
「はあっ、はあっ、はあっ」
銀色の髪の少女は肩で息をしているが、やっと落ち着いたのだろう。オレに正面から目を向ける。
「あれ、オジさん何やってるの?」
「……なっ……なにって…。」
オレはとっさに何も言い返せない。気がつくと、オレの手首を掴んでいた手は、もう離れていた。が、しかし、既に自分はもう逃
げられない身になってしまったことを知ってしまっている。
「ねー。このオジサンどうしようか。」
少女はオレを一瞥した後、後ろに目を向ける。オレは恐怖で身動きすらできない。
「んぅ?」
スリスリ
少女が目を向けた先では、別の小さい女の子が、赤い顔をしながら、今度は仮面の男に抱きついて甘えているようだった。
「あー、アルちゃんばっかりずるいー。 カミュもー。」
その少女も仮面の男の胸に飛び込むと一緒になってスリスリを始めた。
すると、場の空気が一気に和み、穏やかな空気が流れ始める。先ほどまでの殺伐とした空気は微塵も感じない。
「あーら、あるじ様。この旅行は私とあるじ様の蜜月旅行ですのよ。」
あの怖い女までもが男にすり寄っていき、しなだれかかる。
「ねー。ユズっちもおいでよー。楽しいよー。」
「……はい。」
もじもじ。 ピトッ。 おとなしそうな女の子がおずおずと遠慮がちに、男の体にくっつく。男は迷惑そうな素振りすら見せず、
そのまま女たちに甘えさせてやっているようだ。
「ハクオロ様、お顔を触ってもいいですか。」
「ああ。」
サワサワ
「……アルルゥも。」
サワサワナデナデ
「あー、カミュもやるー。」
サワサワナデナデグリグリ
「あら、私なんか、こうですわ。・・・んーっ」
そのリアクションに、あああーっ! と歓声があがる。……いや、悲鳴といったほうがいいか……。
「プッ・・・・お、おまえたち・・・・・。」
仮面の男は、4人につぶされて、ばたばたもがいている。
「カミュ、ハクオロ様が困っていらっしゃるでしょ。カルラもいい加減になさい。」
「あーら。ウルトも一緒にきてもかまいませんのよ。 ね、あなたもそうは思いませんこと。」
「えっ? あっ。そ、そ……某は、……べ…べべべべべ別に……」
「そう? 顔が赤くなってますわよ。遠慮なさることはありませんわ。」
「………………(カアッ)」
「フフフッ…………。」
あのー……もしもし?、……すいませーん。……ひょっとして、オレの存在は…………無視? ……放置ですか? ……オレって
いったい……ナニ?
― 5.究極の恐怖 ―
その直後、地獄の底から響くような声が、辺りを支配する。オレの背筋を冷たいものが流れていく。
「ハークーオーローさ〜ん。」
…………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………!!
バックに巨大な文字のようなものが見える。あれは?……なんだ?……効果音なのか? みんなに抱きつかれていた男が、急に慌
て始める。
「エ……エルルゥ……ま、まあ落ち着け…………。」
男は、現場を抑えられた浮気男といった様子で、あたふたと実に見苦しい。慌てて立ち上がろうとするが、まだ首や体にたくさん
の女達が鈴なりのようにぶらさがっているので、身動きできないようだ。
「あら。エルルゥ。怖いお顔でどうしたの。」
あの怖い女が揶揄するような口調で、挑発する。……やめろっ危険だっ! これ以上かまうな! オレの野性の本能がそう告げる。
周りの空気が、絶対的な危険度が頂点に達しているのが、感じ取れる。まるで、エネルギーが充填されていくのがオレの中で聞こ
えるような気がした。
「カルラ殿。」
別の女が目線でたしなめるが、するとますます、艶っぽい仕草になり、
「だってー、かわいいんですものー。」
ピキッと何かが切れるような音がした。
「ハクオロさんの――……ばか―――――っ!!!!」
ズッパーーーーーンッッッッッ!!!!!
手にもったフライパンがなぜかオレの顔をジャストミートする。オレは吹っ飛びながら、なぜフライパンが――――っ? とどこ
にもぶつけようがない不満を頭の中で繰り返していた。…………グフッ。 そしてオレは気を失った。
― 6.伝説の誕生 ―
夕日が顔の正面に当たって、目がさめた。結構長い時間気を失っていたのだろうか? 見渡すと、周りにはもう誰もいない。オレ
は命拾いしたのだろうか……。あの鬼のような奴らに囲まれながら、よく助かったものだ。オレは改めて、安堵のため息を吐き出す。
……まてよ。あの男、仮面のようなものを被っていたが、まるで鬼のように角がなかったか? ……オレは改めて体の底からくる
震えを止めることができなかった。……そうだ。鬼だ……あれは、百鬼夜行の行列だったんだ。……なんてことだ……。そんなこと
にも気が付かなかったとは……。
「大変だーっ!鬼が出たぞーっ! 陰陽師をよべーっ。安倍晴明だーっ。鷹久だーっ。螢だーっ。」
オレは、自分でも訳の分からないことを叫びながら、ふもとの村へ、ただひたすら……走り続けるだけだった。
――― その後、そこは鬼の通る山という噂が広がって、人々は寄り付かなくなったという。 ―――――
おわり。
※注1 ― 尚、今回の札遊びは、ゲーム中のものとは、別のルールのものということで、ご了承ください。
※注2 ― ジクルゥ・ビジョンです(笑)
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