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どうも、夢幻夢想です。
熱烈な人気(絶対零度の不評だと思うけど…)を誇る、
「パロられるもの」の第4段をお届けします。
今回は「遠山の金さん」のパロディー、
「遠山の金さんられるもの」です。
では、どうぞ。
パロられるもの4 遠山の金さんられるもの
配役
金さん … ハクオロ&ウィツァルネミテア
町娘 … エルルゥ
大黒屋 … ハウエンクア
大黒屋の番頭 … ヒエン
記録者 … ベナウィ
エキストラ … その他の方々
ナレーション … サクヤ
遠山の金さんられるもの-1-
お白州に町娘のエルルゥと大黒屋、その一味が座っています。
大黒屋とは、越後屋と肩を並べるほど大きく、有名なお店で、
時代劇での悪徳商人というと、大黒屋か越後屋とまで言われています。
ここでの大黒屋は呉服問屋です。ちなみに越後屋は、現在の三越です。
なお、ここに至るまでの経緯は皆さんのご想像通りだと思うのでスパッっと省略します。
ここに至るまでの長々とした話は料理のパセリのようなものですしね。
「うむ。その通りである。サクヤ、分かっておるではないか。」
あ、あの、ですからわたしはナレーションをしているので、
今話し掛けられると困るんですよぅ、クーヤ様ぁ〜。
「北町お奉行、遠山左右衛門丞さま、ご出座〜!」
あ、その、奥から長い袴を引きずり、お奉行様が登場しました。
お奉行様は顔に角のついた白い仮面を着けた、どこか人を惹きつける人物です。
「一同の者、面を上げい。」
お奉行様の声に、お白州に座っていた皆さんが、顔を上げます。
普通なら、こんな目立つ仮面を顔につけているのですから分からないはずがないのですが、
そこはお約束というもので、誰も金さんだとは分かりません。
「さて大黒屋。その方、調べによると、一味の者と結託し番頭のオボロを殺害、
更にそこにいる娘、エルルゥにまで手をかけんとしたとあるが、
左様相違ないか?」
お奉行様の言葉に、大黒屋ハウエンクアは自信満々で答えます。
「おやおや。おそれながらお奉行様。
オボロはあの晩自ら川に飛び込んで果てたんですよぉ〜。
それを私が殺害したなどとは。
私共は長らく将軍様のお膝元で真っ当な商いをさせていただいてるんですよぉ〜。
それが、なぜこんな所に座らされているのか見当もつかないよ。
早く自由にしてはくれませんかねぇ〜。」
「ほほう。ではオボロは自害したと申すわけだな?」
そのお奉行様の言葉に、新しく大黒屋の番頭となったヒエンが答えます。
「左様でございます。」
と、大黒屋の番頭が答えた直後に、エルルゥが声を上げます。
「お奉行さま!」
「何か?申してみよ。」
「おそれながら、お奉行さま。
オボロさんは…オボロさんは大黒屋の抜け荷の現場を偶然にも目撃してしまった為に、
その手の者に殺害されてしまったんです!」
ちなみに、抜け荷とは密輸のことです。
エルルゥの言葉に、大黒屋が大きな声を出します。
「黙れよ、この小娘があっ!
お奉行様ぁ〜、オボロはさんざんうちで目をかけてやったにも関わらず
ロクな働きをしなかった男なんだよ。
エルルゥ、そんなに言うのなら証拠を出してもらおうじゃないかぁ〜?」
「証拠・・・」
大黒屋の言葉に、エルルゥは戸惑いの表情を見せました。
「証拠もないのに出鱈目言うんじゃないよ!
ねえ、お奉行様ぁ。
これ以上お調べいただいても、私共には全く身に覚えがないんだよねぇ。
早く解き放ってくれませんかねぇ〜。」
遠山の金さんられるもの-2-
大黒屋が立ち上がろうとしたその時、エルルゥは、お奉行様に言います。
「そうだ!金さんなら!
あの晩、大黒屋に殺されそうになっていたわたしを救ってくれた、
遊び人の金さんなら、きっと証言してくれるはずです!」
「何を言ってるんだか。
そんなに言うんなら、その金さんとやらを連れてきてもらおうじゃないかぁ。」
大黒屋がそう言うと、一味の者も一斉に喋り始めます。
「「「そうだそうだ。早く連れてこいよ!金さーん!おーい、金さん出て来いよ〜!」」」
大黒屋とその一味は、口々に金さんを呼びます。
すると、お奉行様は口を開きました。
「フッ。やかましいなあ、こわっぱども。」
お奉行様の言葉に、大黒屋とその一味の者は黙りました。
「?」
「大黒屋!てめえらの探している金さんはなぁ、とうの昔っからここにいるんだよ!」
お奉行様は、袖口に右手をしまい、一歩前へ出ます。
「あの日あの時あの場所で、見事に咲いたお目付け桜夜桜を、
まさか、うぬら、見忘れたとは…
ぐ…ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
お奉行様が力を込め、叫んだその時、お奉行様の体は光に包まれ、
その直後、異形の姿が現れ、中断したセリフを続けました。
『言ワサヌゾ!』
その姿を見て、エルルゥは驚きの声をあげます。
いえ、その異形の姿に驚いたわけではなくて。
「金さん!!」
一方、大黒屋ハウエンクアは、と言うと…。
「ヒ…ヒィィィィィィィィィィィィィ!!来るな、来るなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
身も世もなく、糞尿を垂れ流して、驚愕の表情で後ずさります。
「た、たすけてぇ!ママ、ママァーーーーーー!!!」
そのリアクションを見て、金さんは得意そうな顔をします。
遠山の金さんられるもの-3-
ところが。
「………。」
大黒屋の番頭ヒエンは不気味なほど落ち着いていました。
普通は何らかのリアクションがあるはずなのですが。
やっぱり、お兄ちゃんは凄いですね。流石、お祖父ちゃんの孫ですね。
『・・・』
お奉行様も不思議そうに大黒屋の番頭を見ます。
「それが?」
『エッ?』
大黒屋の番頭が発した言葉に、お奉行様は間抜けな声を返してしまいます。
「そんなもの、自分は知りませんが。」
『ナ、何ヲ言ッテイル!アノ日、我ガ確カニ貴様ラノ悪行ヲ・・・』
「証言だけですか?」
『ナ、ナニ?』
「証拠は?」
『エッ?』
大黒屋の番頭が発した言葉に、お奉行様は、またも間抜けな声を返してしまいます。
「まさか見ただけと言うのではないでしょうね?
証言者には、立証責任というものがあります。証拠を示して頂けますか。」
『・・・イ、イヤ、確カニソウダガ・・・』
「早く証拠を見せて頂けますか!自分達が抜け荷をしていたという証拠を!
…まさか、無いのではありませぬな?」
『・・・』
「………。」
お奉行様は急にかしこまってしまいました。
さあ、大変です。このままでは大黒屋一味は解き放たれてしまいます。
その時でした。
「証拠ならありますよ。」
お奉行様の後ろで黙々と記録をつけていたベナウィが立ち上がりました。
「抜け荷の証拠の隠し帳簿、あなた達が抜け荷した品々、すべて押さえました。
更に、抜け荷の取引先の者は全員捕らえました。
更なる証言も聞けますが…いかがしますか?」
「………クッ………。」
ベナウィの言葉に、大黒屋の番頭ヒエンは悔しそうに頭を下げました。
「大黒屋ハウエンクアは打ち首獄門!
番頭ヒエンならびに一味の者は磔の上にさらし首と処します。
その者達をひったてなさい!!」
「「はっ!」」
大黒屋とその一味の者はひったてられて行きました。
後には、呆然としたウィツァルネミテア化したままのお奉行様とエルルゥ、
大黒屋達がひったてられて行く様を見ていたベナウィ達が残りました。
「さて、聖上。最後は聖上が締めなくては。」
ベナウィに言われてお奉行様は我に返り、ハクオロ形態に戻りました。
「こ、こほん。」
お奉行様はわざとらしくせきをすると、正面を向いて言いました。
「これにて一件落着〜!」
と、いうわけで今日はここまで。
続きは次回の講釈で〜。
♪おれは自由に〜生きるそんご〜くうだよ 気楽なもんだよ〜…♪
あとがきの類似品
夢幻夢想です。
うーん…。
オチが弱かったですね。
やはり不調かも…。
ちなみにハクオロが大黒屋へ殴りこみに行った時、濡れ手ぬぐいを装備してました(笑)。
あと、書いていませんが、
実はウィツァルネミテアの右肩には桜吹雪が描かれていたとかいないとか(笑)。
ところで、ハウエンクアの錯乱のシーンでウィツァルネミテアが満足そうにする所ですが、
ゲーム本編での、あのシーンで
私が昏い笑みを浮かべて満足な表情をしていた実体験からの表現も混じっています(苦笑)。
次回、やっぱり予定は未定です。
では、この辺で。
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