|
寝てばかりで体がなまっている(そんなこと言わずに寝てろ…)夢幻夢想です。
ちなみに( )の突っ込みをしているのは幻夢、愛称げんちゃんです。
(10回目にしてやっと私の紹介か…)
2ケタのお祝いと言うことで紹介することにしました。
(私こと幻夢は突っ込み用の、夢幻夢想のもう1つの人格という感じだな。)
ちなみに私、夢幻夢想の愛称は「むぅちん」です。
(誰も呼ばないと思うがな…)
それはさておき、
とうとう2ケタにのった(よく続いたもんだな…)「パロられるもの」の第10段です。
今回の講釈は「日本昔話」からで、「かさじぞう」のパロディ、
「かさじぞうられるもの」をお届けします。
今回、第10回記念というで、第5回と同じように
ナレーターの仕える人物であり、親友である「あの方」が登場します。
では、どうぞ。
パロられるもの10 かさじぞうられるもの
かさじぞうられるもの
配役
おじいさん … ハクオロ
おばあさん … クーヤ
地蔵様1 … エルルゥ
地蔵様2 … アルルゥ
地蔵様3 … ウルトリィ
地蔵様4 … カミュ
地蔵様5 … カルラ
地蔵様6 … トウカ
エキストラ … その他の方々
ナレーション … サクヤ
かさじぞうられるもの-1-
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは角がついたような白い仮面を着けた、
どこか人を惹きつける不思議な人物でした。
おばあさんは白い髪をし、ウサギのような耳を垂らした、見とれてしまう程の少女でした。
「サクヤ。おばあさんというのは、少女のことではないと思うが?」
いいんですよ、クーヤ様。外見の話をしているだけですから。
若作りということで大丈夫です。
「しかし、それでも余の外見では、老婆には見えないのではないか?」
それも大丈夫です。
数えるのも無意味と思える程の年齢の方がいらっしゃいますから。
「…それは私のことだろうか、サクヤ。」
い、いえ!別にハクオロ様のことと言った訳ではないです!!
「しかし、該当する人物は私以外にはいないのでは…。」
あぅ…。あ、あの、その…。
「まあ、良いではないか。サクヤは悪くない。
悪いのはハクオロだ。そうであろ?」
「私か!?」
「サクヤを困らせるでない。
それよりも。サクヤ、話を進めようではないか。」
ハ、ハイッ!
えっと、おじいさんは、編み笠を作って暮らしていました。
おじいさんとおばあさんは貧乏で、
ある年の大晦日にはお正月のおもちを買うお金もありませんでした。
それでおじいさんは編み笠を売るために町に行くことにしました。
おじいさんは編み笠を5つしょって出掛けました。
町は遠くて長い間、野原を歩きました。
「ふぅ。やっとついたか。」
やっと町について、おじいさんは
「編み笠、編み笠はいかがですか。丈夫な編み笠ですよ。」
と言いながら売り歩きました。
町はとてもにぎやかで、お正月の準備をしている人がたくさんいました。
「よし、必要なものは全部揃ったな。これで、正月はユズハとずっと一緒にいられる。」
「「若様、今日から正月にかけて、一献どうですか?」」
「おっ、それはいい。今晩は雪が降りそうだし、雪見酒と洒落込むかな。」
「「ハイッ!では、帰ったらすぐに準備しますね!!」」
何やら双子の顔が赤いような気もしますが、若様はそれには気付いていませんでした。
恐らく明日の朝には晩の記憶を失い、3人揃って裸になって倒れていることでしょう。
お魚、お酒、おもちを買ってみんな自分の家に帰りました。
ですが、誰も編み笠を買ってはくれませんでした。
お正月には誰も外を歩かないので編み笠はいらないのです。
「編み笠、編み笠はいりませんか?」
おじいさんが一日中町を歩いても、声を出しても、編み笠は一つも売れませんでした。
「…駄目か…。やむをえん。帰るしかないな。」
そしておじいさんは仕方なく、おもちを買わずに帰ることにしました。
かさじぞうられるもの-2-
おじいさんが町を出て歩き出した時、雪が降り始めました。
「雪か…こんな夜は紅白歌合戦でも見ながら…。」
疲れたおじいさんは雪の中でこごえ、
何か訳のわからないことを言いながら野原を歩いて行くと、地蔵様の姿が見えました。
石の地蔵様は6つ並んで、頭の上に雪が積もっていて、ツララも下がっていました。
優しい心のおじいさんは
「このままでは、地蔵様も寒いだろう。」
と思いました。
おじいさんは地蔵様の頭を拭いて、雪をとってあげました。
「あ…。」
「むふ〜。」
「ふふっ…」
「エヘヘヘ。」
「あるじ様…。」
「せ、聖上…。」
頭を拭く時に、何やら気持ち良さそうな、嬉しそうな声が聞こえた気がしましたが、
おじいさんは気のせいだということにしました。
そして、売れなかった編み笠を地蔵様6から順に被せてあげながら言います。
「売れそこなった編み笠だけど、被ってもらえるかな…。」
こくこくこくこくっ
「もちろんですっ!聖上っ!!」
「あるじ様…。私は、もうあるじ様のものですわ…。」
「ありがと、おじ様っ!」
「ハクオロ様、有難う御座います…。」
「きゃっほぅ。」
その言葉に石の地蔵様が激しく頭を縦に振り、
編み笠を被せる時に熱っぽい目で見られながら返事が返ってきた気もしましたが、
まあ、気のせいでしょう。
でも編み笠が5つありますが、地蔵様は6つです。
最後に残った地蔵様1の前に立ち、1つ足りない編み笠の代わりに、
おじいさんは自分が被っていた編み笠を地蔵様1に被せてあげました。
「古くて汚いけど、これを被ってもらえるかな?」
とおじいさんが言いました。
「そ、そんなことはありませんっ!わ、わたし、わたし…。」
地蔵様1の顔が真っ赤になり、何やら強く断言し、
地蔵様1の後ろの方で何かが千切れんばかりに激しく動いているような気がしましたが、
これもまあ、気のせいでしょう。
「それじゃあな。」
そしておじいさんは雪の中でまた歩き出して、家に帰りました。
ですから、その後、
「お姉ちゃん、ずるい。」
「な、何を言っているの?アルルゥだって、編み笠もらったでしょう?」
「違うよ、エル姉様!カミュ達はおじ様の匂いのついた、その編み笠が欲しいのっ!!」
「だ、ダメですっ!これはわたしがハクオロさんからもらった、大切な物なんです!!」
「では、力づくでも渡して頂きますわ。」
「辺境の女とギリヤギナの女。
どちらが真に強いか、決着をつけなくてはいけないみたいですね。」
「エルルゥ殿。某等を敵にまわして勝てるとでも?」
「そんなの、やってみないと判りませんっ!!」
「そうですか。では、行きますよ、エルルゥ様!」
…と、いったことが起こっていることなど、おじいさんは全く気付いていませんでした。
かさじぞうられるもの-3-
おじいさんは家についた時、編み笠を被っていなかったので雪でまっ白でした。
おばあさんはおじいさんを見ると聞きました。
「ハクオロ、どうしたのだ?」
それでおじいさんはこう答えました。
「実は町で編み笠が全く売れなかったんだ。
帰り道で地蔵様を見て、寒いだろうと思って、編み笠を差し上げたんだが、
1つ足りなかったので、自分のを被らせてあげたんだ。」
その話を聞いて、おばあさんは最初呆れ顔でした。
「其方(そなた)は突飛もないことをするの。何の得も無かろうに。
だが、余は、それはいいことをしたと思う。
貧乏でも我等には雪をしのげる家があり、何ものにも代えがたき者がおる。
ほれ、外は冷えたであろ?早く中に入るが良い。」
と、おばあさんは途中から笑顔で言いました。
そして凍えるおじいさんを囲炉裏で暖めてあげました。
「ありがとう、クーヤ。そうだ…。」
「?何であるか?」
「ほいっと。」
「うわっ!?」
コロン…
暖まっているおじいさんは、おばあさんを自分の膝に寝かせました。
「なっ、何を…。」
「いいからいいから。」
「い、いいからとは何だ。余は…子供ではないのだぞ。」
慌てふためくおばあさんを後目に、おじいさんは頭をそっと撫でます。
「ん…ぅ……。」
なでりなでり…
「はふ…。」
なでりなでり…
「んふぅ…。」
なでりなでり…
「あぅ………。」
おばあさんはおじいさんのなでなでの心地良さに、逆らう気は全くありませんでした。
おばあさんは最早、某マルチのごとくおじいさんのあたたかさに幸せ一杯でした。
「余は…1人ではない…。そう…であるな…。」
「その通りだ。ふふ、可愛いな、クーヤは…。」
なでりなでりなでり…
「くふぅ…。」
なでりなでり…
「………。」
なでりなでりなでり…
「ハクオロ……其方は…あたたかいな…。」
至福の時間の後、
おじいさんとおばあさんは漬物だけでご飯を食べて布団に入りました。
2人は幸せいっぱいで眠りについたのでした。
かさじぞうられるもの-4-
おじいさんとおばあさんが寝静まった夜、雪が降りしきる外では妖しい人影がありました。
『ヒャハハハハハッ!いくら大晦日だからって、こうまで警戒してないなんてね。
おかげでいっぱい人を斬り刻めるよ…。』
物騒なことを言っているのは、
爪を装備した赤いアヴ・カムゥに乗った○○ガイでした。
その様は、まさに、○○ガイに刃物、を体現しているようでした。
ちなみに○○にはそれぞれ、「タ」と「フ」が入ります。
そういうことにしておいて下さい。
間違えても「ア」と「ッ」は入りません。
『さぁーて。まずは誰から斬り刻んでやろうか…。』
そんなことを言いながら、○○ガイは辺りを見ます。
すると、雪が降る向こうには何やら6つの人影がありました。
『クキキキキッ…。早速獲物が見つかった…。さあっ!楽しいショーの始まりだッ!』
○○ガイは駆け出します。その見つけた6つの人影に向かって。
近付くに従って、その6つの人影が何やら言い争っていることが判りました。
「しぶといですわね…。そろそろその編み笠を渡してくださらない?」
「いやですっ!渡しませんっ!」
「そうですか。ではこれでっ!」
羽を持った人影が風の術法を使います。
それによって、問題の人影の編み笠が飛ばされます。
「あっ!ハ、ハクオロさんの編み笠が!!」
6つの人影は編み笠を追いかけます。空を舞っていた編み笠はやがて地面に落ちました。
その時。
ぐしゃっ
駆けて来ていた○○ガイが思いっきり踏みつけたのです。
「「「「「「…………………。」」」」」」
6つの人影は踏みつけられた編み笠を呆然として見ました。
そして、静かな眼差しで、編み笠を踏みつけた存在を確認します。
『キヒヒヒヒヒッ!どうやら恐怖のあまり、動けないようだねぇ〜。
しかし、若い女が6人とは、これはまた斬り刻みがいがありそうだ。
今日は僕の最も幸せな日に違いないッ!ヒャハハハハハハッ!』
○○ガイは自分勝手なことを言い、更に笑う度に身体をよじらせて笑います。
当然、踏みつけたものを踏みにじるようになります。
この直後のことは、この言葉で省略させて頂きます。
大惨劇
恐らく、他では絶対に体験できないことを、己の命をかけて体験できたのですから、
確かに彼は、この日幸運だったのかもしれません。
かさじぞうられるもの-5-
明け方のまだ暗いうちに、
おじいさんとおばあさんは外から歌が聞こえたので目を覚ましました。
まず遠くから聞こえた歌声はだんだん近付いて来ました。
「「「「「「地蔵に編み笠をくれたおじいさん、
おじいさんの家はどこ、
おじいさんの家はここですか。」」」」」」
という歌でした。
おじいさんとおばあさんはびっくりしました。
そして、
こんこん
と扉をたたく音が聞こえました。
おじいさんとおばあさんは戸を開けてみて驚きました。
「「「「「「少し遅いけど、メリークリスマース!!!」」」」」」
『クルルルッ。』
『ヴォ〜。』
そこには、真っ赤な服を着た6人のサンタさんと、地蔵様2の肩に乗っているガチャタラ、
そして、大きな荷物を背中に乗せているムックルがいました。
ところで、地蔵様の真っ赤な服ですが、前掛けがもともと赤いからなのか、
それとも別の理由があるからでしょうか?
まあ、そんな些細なことは置いといて、
おじいさんはこのサンタさん達に見覚えがありました。
「もしかして、貴女達は、あの時の…。」
「はい。わたし達は、あの時の地蔵です。ですけど…。」
そう言って、地蔵様1はおじいさんに編み笠を見せました。
その編み笠は、上から強く押し付けられたようにひしゃげて潰れていました。
「すみません、ハクオロさん…。
ハクオロさんのくれた編み笠、こんなにしてしまいました…。」
申し訳なく謝る地蔵様1でしたが、おじいさんは微笑んで言いました。
「何、謝ることはない。わざとではないことは、見れば判る。そんな顔はしない方がいい。」
おじいさんは地蔵様1の頭を撫でます。
「あ…はい。ありがとうございます、ハクオロさん。」
「それよりも、どうしてここに?」
「ん。贈り物。ムックル。」
地蔵様2がムックルに合図すると、ムックルが背中の荷物を家の中に下ろします。
お米、お酒、おもち、お魚、お正月の飾り、あたたかい布団と着物、いろいろありました。
「これはまた…。どうして、このような贈り物をしたんだ?」
おじいさんが尋ねると、それにおばあさんが答えました。
「其方は鈍いのう。地蔵達は其方に楽しい正月を過ごして欲しくて、来たのだ。
そうであろ?」
おばあさんの言葉にみんな頷きます。
「そうだったのか…。ありがとう、みんな…。
そうだ。みんな、もしよければ、私の家で食べていかないか?
流石に2人では、こんなに多くは食べきれないから、腐らせてしまう。
どうだろうか?」
「え、で、でも…。」
どうしようか迷っている地蔵1に、地蔵5が言います。
「お言葉に甘えましょう、エルルゥ。
腐らせて捨てるなんて、お地蔵様のすることではありませんわ。」
そう言って、ウィンクします。
「は、はい。では、お言葉に甘えさせてもらいます。」
こうして、地蔵様達はおじいさん、おばあさんと一緒に過ごすことになり、
とても楽しい時を過ごすのでした。
と、いうわけで今日はここまで。
続きは次回の講釈で〜。
♪おれは自由に〜生きるそんご〜くうだよ 気楽なもんだよ〜…♪
あとがきの類似品
夢幻夢想です。
(幻夢です。)
そういえば、赤い「ア」と「ッ」っていうのは、なかったですね。
(他のは大抵あったがな。)
でも、爪の赤いのと言ったら、
ジムも一撃で貫通のあれの方が性能上ですけどね。
(赤で唯一角が無い水陸両用のあれ、一回こっきりしか出なかったけどね。)
ちなみに、次回は11回、つまりダブルワンということで、
「桃太郎」か、「浦島太郎」でもやろうかと思っています。
(ただ、まだ体調が悪いからしばらく休むことになります。)
次回ですが、
1.桃太郎
2.浦島太郎
この2つのどちらかになると思います。
(次回も体調が回復するまで待たせることになりますが、
よろしければ、どうか気長にお待ち下さると幸いです。)
では、この辺で。夢幻夢想でした。
(この辺で。幻夢でした。)
|