[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」




暑さと疲労のダブルパンチでだぶるぴんちの夢幻夢想こと、むぅちんです。
(幻夢です。)
…何か突っ込んで下さいよ、げんちゃん…。
(私も暑いんだ。いちいち構ってられん。)
……さみしい……。ぐっすん…。

それはさておき、(立ち直りが異様に早いな…)「パロられるもの」の第12段です。
今回の講釈は前回予告した通り、「日本昔話」からで、「桃太郎」のパロディ、
「桃太郎られるもの」をお届けします。
くれぐれも言っておきますが、もんがーになったり、もんがーダンスを踊ったりはしません。
(あのな…。)

では、どうぞ。

















パロられるもの12 桃太郎られるもの





桃太郎られるもの

配役
   おじいさん … ワーベ
   おばあさん … トゥスクル
   桃太郎 … トウカ
   犬 … アルルゥ
   猿 … カルラ
   雉(きじ) … カミュ
   エキストラ … その他の方々
   ナレーション … サクヤ




桃太郎られるもの-1-


 むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
「では、行って来る。」
「ワシも行くとするかね。」
 いつも、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行っていました。

 ある日、おばあさんが洗濯をしていると
大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。
「おや。これはまた立派な桃だねぇ。」
 おばあさんはその桃を見て、
おじいさんに美味しい桃を食べさせてあげようと桃を家へ持って帰りました。

 お昼になっておじいさんが山から帰って来ました。
「今帰った…むぅ!?な、何だ?その巨大な、見るからに妖しげな桃は?」
 そして、美味しそうな桃を見てたいそう喜びました。
「ちょっと待ちなさい!この反応が大層喜んでいるように見えるのかね?」
 駄目ですよ、ワーベ様。きちんと役をこなして頂かなくては。
「そうじゃよ。その子の好きにさせるとええ。」
 ありがとうございます、トゥスクル様!
「ほほっ。えぇえぇ。さあ、続きをおやり。」
 はい。おじいさんとおばあさんは桃を切ろうとしてびっくりしました。
桃の中から元気な子がとび出してきました。
「トゥスクル様、ワーベ様、お初にお目にかかります。某の名はトウ…。」
 あ、あの。トウカ様。
一応ちゃんと役での名前がありますので、かってに名乗られると困るんですよぅ。
「そ、そうであったな。某としたことが…。」
「そう言えば、そのセリフ、よく聞くが口癖なのか?確か前にも…。」
「ケーッ!」
 ドゴッ
「ぐびゃらっ!」
「「ああっ!若様がトウカ様の黄金の右をまともにっ!!」」

 ま、まあ、それはともかく、おじいさんとおばあさんには子供がいませんでしたので、
この桃から生まれた子供を神様の贈り物だと思って喜びました。

 ちなみに原本では、桃から生まれた、ではなく、
桃のようなものから生まれた、とあります。

 そして、その子を桃から生まれた女の子だから「桃花子」にしようと思いましたが、
言い難いので縮めて「桃花(トウカ)」と名付けました。
ですが、題名に矛盾が生じてしまうので通称「桃太郎」と呼ぶことにしました。
「と、言うか、桃太郎なのだから、役の上でも男の子にすればよかったのではないか?」
 それを言ったらおしまいですよう、クーヤ様ぁ〜。

 おばあさんはご飯を作って桃太郎に食べさせると、びっくりするほどもりもり食べました。
そして桃太郎はどんどん大きくなりました。

 桃太郎はどんどん食べて大きくなって、力持ちになりましたが、桃太郎はなまけものでした。
毎日毎日桃太郎は寝たり、食べたりばかりでした。
「ちょっと待て!それでは、カルラ殿そのものではないか?」
 そう言われましても、桃太郎の原作でそうなっているから仕方がないんですよぅ〜。
「それなら、今からでもカルラ殿と交代…。」
 ずみまぜん〜。カルラ様は、もう別の役に決まっているんですよぅ〜。
「往生際の悪いやつだの。ほれ。早く役に戻らぬか。」
「しょ、承知しました…。」
 ありがどうございまず〜。グーヤざまぁ〜。
「よい。それよりも涙を拭いて、続けるが良い。」
 うぅ…ヒック…えぐっ…。 はひ…ぐしゅっ…うぅぅ…プヒーン!




桃太郎られるもの-2-


 えっと、村の若者は山へ出かけて薪を拾いに行きましたが、
桃太郎だけは何もしませんでした。
 おじいさんとおばあさんは心配をして、村の若者に頼みました。
「ヌワンギ。桃太郎を誘ってくれないかぇ?」
 若者が誘いに来て
「桃太郎、一緒に山にでも薪を取りに行かねェか。」
 と言いましたが、桃太郎は
「そ、その、すまぬが、薪を背負う物がないため、その、行けないのだ。」
 と言ってまた昼寝をし始めました。

 次の日も、村の若者がもう一度来て桃太郎を誘いましたが、今度は
「す、すまぬが、わ、わらじがないため、行けないのだ。」
 と桃太郎は答えました。

 その次の日、なるべく役通りに進めていようと思っていた桃太郎ですが、
さすがに我慢できず、早朝、こちらから薪拾いに行こうと村の若者達に声をかけたのです。
「ヌワンギ殿!さあ、薪拾いに参りましょう!!」

 ちなみに、原作では、おばあさんが怒ったので、
桃太郎は仕方なく村の若者と一緒に山へ行き、昼寝をします。

 山で皆が薪を拾っている間、桃太郎は2日分を取り返すべく、誰よりも多く働いていました。
みんなは薪を取り終わったので帰ることにしました。
 すると桃太郎は
「某、まだ薪を取りますので、それが終わったら一緒に帰りませぬか?」
 と言いましたが、みんなは
「いや。こンだけ薪がありゃあ、バァちゃんも満足だろう。
それに今から薪を取り始めると、暗くなるまでには間に合わねェよ。」
 と言いました。
「いえ。心配無用です。」
 みんなにそう言うと、桃太郎は腰に差していた刀の柄に手をやり、
居合で大きな木を切断しました。
「ハッ!」
 ザンッ
 見事な切断面で倒れる木に、みんなはびっくりしました。
「ぷにゃもッ!?」
 倒れる木を呆然と見ていたヌワンギがその下敷きになったりしましたが…
まあ、不幸な事故です。
「うむ。そうであるな。」

 そのまま桃太郎は気絶したままのヌワンギと木をかついで、みんなと一緒に村へ帰りました。
その姿を見て、おじいさんとおばあさんはとても驚きました。

 その話がお殿様の耳に入ると、お殿様はとても桃太郎に会いたくなりました。
「ぶはァ〜! 前から悪い鬼が、何度も何度も朕(ちん)の宝物庫を襲っては、
 いろいろなものを盗んでいくにゃも。
 おみゃ〜が力持ちなら、朕のために鬼を退治するにゃも。」
と、寿命のつきかけた頭にパーマのヅラを着けた、無駄な抵抗をするお殿様が言いました。
「悪い鬼ですか。承知しました。義により、助太刀いたします。」
 桃太郎は鬼退治の旅に出かけることになりました。




桃太郎られるもの-3-


 おじいさんとおばあさんはきびだんごを作って桃太郎に持たせました。
特におばあさんは優秀な薬師でしたので、
ドーピング効果のある材料を使ってだんごを作って、持たせたのです。
しかも、どんな検査、例えオリンピックで出場して、検査を受けたとしても、
一切反応せず、更に副作用もないという優れものなので安心の一品です。

 桃太郎は、歩いて行くと、途中で犬に出会いました。
その犬は着ぐるみを着て、肩にガチャタラを乗せ、ムックルの背に乗っていました。
「トウカお姉ちゃん、どこ行く?」
と犬が聞きました。
「犬の着ぐるみ…しかも、某がお姉ちゃん…かわいいにゃ〜。
 …はっ!そ、某としたことが…。
 いや、これから鬼ヶ島へ鬼退治に行くところなのだよ。」
「これ何?」
「これはトゥスクル様が作って下さった日本一のきびだんごだよ。」
「食べる。お供する。」
 と犬は言いました。
「ああ。もちろんだとも。ムックルとガチャタラの分もあるよ。」
『キュフ〜。』 
『クルルルッ。』
 そこで桃太郎は、犬とムックルとガチャタラにきびだんごをあげました。

 ムックルに乗って、桃太郎は犬と一緒に旅を続けました。
すると猿が出てきました。
 その猿は、女性としてのふくよかさはあるものの、余分な肉のない、しなやかな身体をし、
頭に金の輪っかを着け、如意金箍棒を持った…。
「ちょっと待て!カルラ殿!!」
「あら、桃太郎。どこへ行くんですの?」
「何処へ、ではない!何だ、その格好は!?」
「何って、猿ですわ。」
「猿は猿でも、その猿は違うだろうが!」
「いいじゃありません。猿には違いありませんわ。
 ところで、2人で何処に行きますの?」
「鬼ヶ島へ鬼退治に行くのだ。」
「この腰にぶら下げているのは何かしら?」
「トゥスクル様が作って下さった、日本一のきびだんごだ。」
「1つ下さいな。酒菜にしますわ。」
「そうではないだろうっ!」
「冗談ですわ。くれたらお供しますわ。」
と猿は言いました。
 桃太郎は猿にきびだんごをあげました。

 そして桃太郎は犬と猿と共に旅を続けました。
と、言うより、ムックルに乗せてもらって旅をしていると言った方が正しいのですが。
 今度は雉(きじ)が1羽飛んで来ました。
雉は、銀色の髪で、青玉(ワゥ・カゥン)のように藍色の瞳、黒い羽根を持ち、
着ぐるみを着ていました。
 その雉(きじ)は同じように、
「桃太郎さん、どこへ行くの?」
 と聞きました。
「鬼ヶ島へ鬼退治に行くんだよ。」
「ねえねえ。この腰にぶら下げているのは何?」
「トゥスクル様が作って下さった、日本一のきびだんごだよ。」
「うわぁ。1つちょうだいっ!カミュ、お供するよ。」
 と雉(きじ)は言いました。
 桃太郎は雉(きじ)にもきびだんごをあげました。



桃太郎られるもの-4-


 そして桃太郎は犬と猿、そして、雉(きじ)をつれて旅を続けました。
やっぱり、ムックルに乗せてもらって旅をしていると言った方が正しいのですが。
 桃太郎一行は、みんなで楽しく歌を歌いながら旅をするのでした。


桃太郎の歌

@♪ も〜も太郎さん、桃太郎さん〜、
   お腰につけた〜きび団子〜、1つわたしに下さいな〜。♪

A♪ や〜りましょう、やりましょう〜、
   これから鬼の〜征伐に〜、ついて行くならやりましょう〜。♪

B♪ いーきましょう、行きましょう〜、
   あなたについて〜何処までも〜、家来になって行きましょう〜。♪


 歌っている間に、桃太郎は、犬、猿、雉(きじ)と海辺に着きました。
そして鬼ヶ島へ行くためにムックルに乗って海に出ました。
ムックルは水を嫌がりましたが、犬がたしなめます。
「ダメ。がまんする。」
『ヴォゥン…。』
 ところが、ムックルが泳いでも泳いでも島が見えません。
「アルちゃん、あそこ!カミュが案内するからついて来て!!」
 雉(きじ)が空へ飛んで、島を見つけてその方角を教えました。

 そして、みんなは鬼ヶ島に着きました。
島には大きなお城がありました。
「ここが、鬼の城だな…。」
 鬼の城の門はぴったりと閉められていました。
「ここは私が開けますわ。」
 そこで猿が、如意棒を使って力技で門を突き破って強制的に開けます。

 ちなみに原作では素早く門にのぼって中から閂(かんぬき)を開けるのですけどね。

「よし、行くぞ!」
「行く。」
「行きましょう。」
「うん。行こう!」


桃太郎の歌
C♪ そ〜りゃ進め、そりゃ進め〜、
  一度に攻めて〜攻め破り〜、つぶしてしまえ鬼ヶ島〜。


 駆けるムックルに乗る桃太郎一行は大声で叫びました。
「某の名は桃太郎。鬼達よ。エヴェンクルガの名において…斬る!!」
 突然現れた桃太郎一行に、鬼達は戦闘体制に入ります。
「侵入者ですか…。 クロウ!」
「承知しやした、大将!
 砦柵起こすぞ!!うらァそこ、チンタラするなぁ!!
 出陣(で)るぞテメェ等!!旗を掲げろ、鉦を打ち鳴らせ!!」
 鬼達は構え、桃太郎一行と対面しました。
桃太郎一行に、鬼の侍大将が話しかけます。
「退きなさい。無益な殺生は好みません。」
「そうはいかぬ。お主達の悪行を見逃してはおけぬ!」
 桃太郎はいつでも刀を抜けるように、柄に手をかけます。



桃太郎られるもの-5-


 今、まさに戦いが始まろうとした、その時でした。
「待て。」
 その一言は、確かな存在感を持ち、その場にいる全員の動きが止まりました。
「何者だ!」
 桃太郎が声のした方を見ると、
そこには角のついた白い仮面を着けた、人を惹きつけて止まない人物がいました。
その側には黒い髪をした薬師らしい女性と、
金色の髪をして白い羽を持つ術師らしい女性を連れていました。
「お主が鬼の総大将か。」
「そうだ。私の名はハクオロ。供の者は、薬師がエルルゥ、術師がウルトリィという。
 桃太郎、と言ったな。戦うにしても、私の話をまず聞いてはもらえないだろうか?」
「聞く耳持たぬ!話をしたければ、某を倒してからにするがいい!!」
 桃太郎がハクオロに斬りかかろうとした時です。
突然、服の裾が引っ張られました。見ると、それは犬でした。
「おと〜さん、悪くないよ。どうして、いじめるの?」
「なっ、どうして…。」
 困惑する桃太郎でしたが、その桃太郎に、猿と雉(きじ)も話し掛けます。
「そうですわよ。あるじ様は悪くありませんわ。」
「おじ様は何も悪いことはしてないよ。」
「ま、まさか、お主達…。」
「ご名答ですわ。私達はあるじ様のものですわ。」
「騙したみたいになっちゃったけど、でも、ホントにおじ様は悪くないよ。」
 猿と雉(きじ)に続いて、犬は桃太郎の服の裾を掴んで、悲しそうに言います。
「いじめちゃダメ…。」
「あぅ…。」
 その悲しそうな表情と声と言ったら、見聞きするだけで、
精神のまともな人間なら激しい自己嫌悪にかられ、自殺しかねない程の破壊力でした。
「…わかった…。お主の話を聞こう…。」
 桃太郎は平和的に話を聞くことにしたのでした。

「…と、いうか…あの悲しそうな表情と声は、ある意味、暴力的だと思うが…。」
 そ、そうですね。見ているだけでも、あたし、もの凄く悲しい気持ちになりましたから。




桃太郎られるもの-6-


 その夜。
寿命のつきかけた頭にパーマのヅラを着けた、無駄な抵抗をするお殿様は、
弟の藩主と会っていました。
「聖上、弟君であらせられる、藩主のササンテがやってきましたよ。」
 ○○ガイに刃物、を体現するヤツに連れられ、藩主がお殿様のところへやって来ました。
「待っていたにゃもよ。ササンテ。」
「にゃぷぷっ。今日は例のものを持って来たにゃも。人払いをするにゃも。」
「ぶはァ〜!その方ら、下がっているにゃも。」
「了解しましたよ。アハハハッ。」
「おお、これがご禁制の育毛剤にゃもね。 ご苦労だったにゃも。」
「にゃぷぷっ。この品を手に入れるのには骨が折れたにゃもよ。」
「ほうびは好きなだけ取らせるにゃも。」
「ありがたいにゃも。…ところで、例の桃太郎とか言うやつはどうなっているにゃも?」
「ぶはァ〜!それが、全く連絡がないにゃも。どうせやられたにゃも。
 どいつもこいつも役に立たんクズ共ばかりにゃも。」
「にゃぷぷっ。でも、どうせならやられた方が都合がいいにゃも。
 鬼に盗まれた物は全部、民から搾り取るだけ搾り取ったものにゃも。」
「ぶはァ〜!そんなことはないにゃも。
 盗まれた品は全部、朕(ちん)の民からの貢物にゃも。
 民のものだから、朕のものにゃも。
 こうなったら、ササンテ、おみゃあだけが頼りにゃも。」
「わかったにゃも。いつものように片付けておくとするにゃも。
 その代わり、謝礼はたっぷりはずんでもらうにゃもよ。」
「ぶはァ〜!おみゃ〜もワルにゃもね。」
 そんな、いかにも典型的な悪代官と悪徳商人のセリフを交わしている時です。
「ひと〜つ、人の世の生き血をすすり。」
 そう言いながら、突然ムックルに乗り、肩にガチャタラの乗せた犬が
何処からともなく現れます。
「ふた〜つ、不埒な悪行三昧。」
 また別のところから如意棒を持った猿が姿を現わします。
「み〜っつ、醜い浮世の鬼を!」
 雉も、上から飛んで来ながら姿を現わします。
「退治してくれよう、桃太郎!」
 最後に、桃太郎が部屋の入り口から姿を現わしました。

「サクヤ。これは桃太郎違いなのではないか?」
 言わないで下さい、クーヤ様…。




桃太郎られるもの-7-


 突然現れた桃太郎一行に、お殿様と藩主は驚きの声を上げます。
「お、お、おみゃ〜、裏切ったにゃもね。」
「どうやって、ワシらのいるところまではいってきたにゃも?」
「裏切ったなどとは人聞きが悪い! 某を謀(たばか)ったのはそちらではないか!
 それと、ここへ潜入できたのは…。」
 ちらりと桃太郎が後ろを振り向くと、
そこから角のついた白い仮面を着けた人物が姿を現わします。
鬼の総大将、ハクオロです。
「私達で進入したからだ。言っておくが、すでに城は包囲した。」
 ハクオロの気迫に、お殿様は恐怖します。
「ヒッ!! ハ、ハ、ハヒッ…。
 ハ、ハウエンクア!朕を守るにゃも!!」
『了解したよ。ヒャハハハハハッ!!!』
 ○○ガイに刃物を体現した赤いアヴ・カムゥに乗ったヤツは、
お殿様の後ろの方から現れ、桃太郎達の前に立ちはだかりました。
『来なよ、桃太郎一行とやら。その実力を見せて見なよ!
 もっとも、着ぐるみなんか着ているようなヤツラじゃあ、たかが知れているけどね。
 キヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ………ガフッ!!!』
 その言葉の直後、犬と雉(きじ)が2プラトンを○○ガイに喰らわせます。

 夢の合体技、三回転半捻り― そして、


  惨劇



 という、まさに夢のような連続コンボでした。

「1秒持ちませんでしたね。あの赤いアヴ・カムゥ、見かけ倒しもいいところです。
 2人の動きにまるきりついていけてませんでしたし、見えてもいなかったでしょうね。
 やはり赤くて角がついているなら、3倍のスピードで動けないといけません。」
 何時の間にか現れ、音も無くハクオロの隣に立っていたエルルゥが解説をします。
はっきり言って、この場に居た誰1人として気付きませんでした。
 頼りにしていた○○ガイがあっさりと破れたその現実(と、エルルゥ)に恐怖しながら、
お殿様と藩主はハクオロ達と桃太郎達に言います。
「わ、判ったにゃも!朕(ちん)の宝物は返すにゃも。
 朕は悪くない、何も悪くないにゃもよ!!」
「そうにゃも!ワシらは何もしてないにゃも!」
 その言葉に、桃太郎一行が鋭い目つきで攻め寄ります。
「何も悪くない…?自分達が何をしていたか、判らないと…?」
「ムックル。ガチャタラ。」
『ヴォルルルルルル…。』
『クルルルッ。』
「闇の術法でも使おうかな…。」
「そうなさい。私はこの如意棒で、肉を叩いて柔らかくしますわ。」
「「イヤにゃも…イヤにゃもーっ!!」」


桃太郎の歌
D♪ お〜もしろい、おもしろい〜、
   のこらず鬼を〜攻めふせて〜、分捕り物をえんやらや〜。♪




桃太郎られるもの-8-


 こうして桃太郎と仲間は、本当の鬼を懲らしめました。
新しいお殿様には、鬼の総大将であったハクオロがなることになりました。
 侍大将のベナウィの持ってくる、嫌がらせのようにしか思えない書類の山を、
何とか1段落つくまで片付けた頃、ハクオロはエルルゥとウルトリィを連れて外に出ました。
桃太郎一行を見送りに行くからです。
「行くのか。」
「はい。聖上には、いろいろとお世話になりました。
 ですが、某は父上、母上の下へ帰らなくてはなりません。
 そして、みんなへ返さなくてはならない品々もこんなにあります。」
「そうか。」
「ですが、それも全て終わった時、
 その、もし、よろしければ、某を聖上に仕えさせて頂けないでしょうか?」
 桃太郎の言葉に、ハクオロは微笑んで答えます。
「…ああ。喜んで、お願いさせてもらおう。」
「あ、ありがとうございます!」
「アルルゥもおと〜さんと一緒。」
「私はあるじ様のものですもの。終わったら帰ってきますわ。」
「おじ様、また後でね!」
「皆さん、お気をつけて。アルルゥ、トウカさんに迷惑かけちゃダメよ。」
「カミュも、いたずらしてはいけませんよ。カルラ、それではまた。」
 ハクオロ達に見送られ、桃太郎一行はおじいさんとおばあさんのところへ帰ります。
その足取りも軽く、歌も自然と出るほどでした。


桃太郎の歌
E♪ ば〜んばんざい、万々歳、
   お供の犬や猿、雉(きじ)は〜、勇んで車をえんやらや〜。♪


 桃太郎達は、宝物を持って村へ帰りました。
心配していたおじいさんもおばあさんもたいそう大喜びました。


 それから桃太郎はおじいさんとおばあさん、
そして、新しくお殿様となったハクオロやその仲間達と
いつまでも幸せに暮らしているそうです。




と、いうわけで今日はここまで。
続きは次回の講釈で〜。


♪おれは自由に〜生きるそんご〜くうだよ 気楽なもんだよ〜…♪













あとがきの類似品

夢幻夢想です。
(幻夢です。)
う〜ん。今回、ギャグが少ないですね。
(不調だな。)
おまけに西遊記に桃太郎侍…。まあ、どちらにも堺正章は出ているし。
(桃太郎侍の新しい方は、な…。)
赤くて角があって3倍のスピードも出してしまいましたし…。
(坊やだからさ…。by シャア・アズナブル)
ちなみに英語では Because he was a spoiled brat. となります。
(つまり自分のケツも拭けない様な乳飲み子だというわけです。)

なお、次回の予定は未定です。
(相変わらずだな。)


では、この辺で。夢幻夢想でした。
(この辺で。幻夢でした。)






戻る