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 久しぶりにパロられるものの書き込みをする夢幻夢想こと、むぅちんとげんちゃんです。
(本当に久しぶりだな…幻夢です。)

 気分転換をやっていてお話の執筆が遅れたわけではない
(本当はそうなんじゃないか…?)「パロられるもの」の第13段です。

 今回の講釈は「グリム童話」からで、「狼と7匹の子やぎ」のパロディ、
「狼と7匹の子やぎられるもの」をお届けします。

では、どうぞ。

















パロられるもの13 狼と7匹の子やぎられるもの





狼と7匹の子やぎられるもの

配役
   お母さんやぎ … ウルトリィ
   子やぎ1 … ハクオロ
   子やぎ2 … エルルゥ
   子やぎ3 … アルルゥ
   子やぎ4 … ユズハ
   子やぎ5 … カミュ
   子やぎ6 … カルラ
   子やぎ7 … トウカ
   オオカミ … ハウエンクア
   パン屋・粉屋の主人 … オボロ
   パン屋・粉屋の店員 … ドリィ&グラァ
   エキストラ … その他の方々
   ナレーション … サクヤ




狼と7匹の子やぎられるもの-1-


 ある所のお話です。
 1匹の雌やぎに7匹の子供があって、そのお母さんやぎは子供達を大変かわいがり、
注意深く狼から守っていました。

 あたしはこのお話を聞いたときに7匹も出てくるので、どんな展開になるのかなぁ?と、
ドキドキしながら聞いた記憶があります。
そうです、このお話を聞く前に3匹の子豚のお話を聞いていたのです。
あのお話は3匹とも役割が決まっていて、ちゃんと起承転結がはっきりしています。
でも、このお話は別に子やぎは1匹でも構わないんですよね?
 そこで幼心に納得のいかなかったあたしは、おじいちゃんにしつこく、
「なんで7匹なの?何でなの??」
 と聞いた記憶があります。
その時のおじいちゃんの答えが、
「ただの語呂合わせであろう。」
「………。」
 その時、あたしの純粋な好奇心は一歩大人の世界へと歩み出したのでした。
あ、お話に戻りますね。

 ある日、食べ物を取りに出かけなければならなくなり、
お母さんやぎは子やぎ達をみんな呼んで言いました。
「いいでしょうか?私(わたくし)はこれから出かけて、
 食べ物と、カルラ用のお酒と酒菜を取ってこなくてはなりません。
 狼には気をつけて、中に入れてはいけませんよ。
 狼はよく変装をするので、気をつけて下さい。
 でも、いちいち気に障る、人を見下したような声と、赤い前足で狼だと判ります。
 用心して下さい。狼が一度家の中に入ったら、みんな食べられてしまいますから。
 …と、いうことにしておいて下さい。」
 それから、お母さんやぎは出かけました。

 ちなみに、原作では狼は、がらがら声と、黒い前足です。

 けれども、間もなく、いちいち気に障る、人を見下したような声をした、
赤いアヴ・カムゥの狼がお腹をすかせて、戸口にやってきて言いました。
『かわいい子供達、さあ、開けておくれ。おかあさんだよ〜。
 お前達に素敵なものを持ってきたよぉ〜。』
けれども、7匹の子やぎ達を代表して、子やぎ1は言いました。
「お前は私達のお母さんではない。お母さんの声は細くて優しい。
 だが、お前の声は、いちいち気に障る、人を見下したような声だ。
 お前は狼だな。開けてやらんぞ。」

 子やぎ達の家から離れながら、狼は呟きます。
『…意外と知恵のある子やぎだねぇ…仕方がない…。』
 狼は店に行き、チョークの大きな塊を1つ買って食べ、そうやって声を細くしました。
お腹の足しにする意味もあったようです。

 …って、チョークを食べると声がよくなるんですか??
「それでは、某ドラえもんのジャイアンはチョークを1ダースは食べないといけないのだな。」
 ク、クーヤ様、その発言は危険過ぎますようぅ〜。
「それよりも、その狼、チョークを買う金を持っていたのであろ?
 なら、チョークなど食べて腹の足しにせずとも、それで食べ物を買えば良いのではないか?」
 いえ、そうなんですけどね…。




狼と7匹の子やぎられるもの-2-


 それから狼は、また7匹の子やぎのところへ行き、戸口に立って細い声で呼びかけました。
『かわいい子供達、さあ、開けておくれ。おかあさんだよ〜。
 お前達におみやげがあるよぉ〜。』

 声がなおっても、根本的に声が違い過ぎます、狼さん。
「そうだな。しかもこの狼は男であろ。」

 けれども狼は、黒い前足を窓枠にのせていました。
それを7匹の子やぎ達が見て、子やぎ2が言いました。
「あなたはわたし達のお母さんじゃありません。
 お母さんの足は、あなたみたいに赤くなんかありません。
 あなたは狼です。開けたりなんかしません。」
『…もう、腹がへって死にそうだというのに…。こうなったら…。』
 狼は立ち去り、パン屋に行くと、
『ねえ、パン屋、僕の前足に柔らかいパン種を塗っておくれよ。』
「そんなことせずに食えよ…。」
「「若様のいう通りです。」」
 パン屋の主人と店員さんの言葉を無視して、狼はそうしてもらうと、
今度は粉屋のところに行きます。
その粉屋の店員は、なぜかパン屋と全く同じ顔ぶれのような気がしましたが、
この際、気にしないことにしましょう。
『ねえ、粉屋、俺の前足に白い粉をかけてくれよ。』
 狼はそう言いました。
「あのな…。」
「「ですから、普通に食材を買って食べればいいのでは?」」
 粉屋の主人と店員はしぶしぶ、つけてやります。

「もったいないことをする狼だの。」
 そうですよね。それに加えて、あたしは、
「何でお店の人を食べなかったの? お腹減って死にそうなんでしょう?」
と、おじいちゃんに聞きました。
 それを聞いたおじいちゃんは、
「そうだな。この狼はグルメなのだろう。」
 そして、その答えを聞いて、満足して納得する当時のあたしでした。

 それからまた、狼は7匹の子やぎのところへ行き、戸口に立って言いました。
『かわいい子供達、中に入れておくれ、お母さんだよ〜。
 お前達みんなに、おみやげがあるよ〜。』
 7匹の子やぎ達は、まず前足を見ようと思いました。
前足を見ると、それが雪のように真っ白で(でも、凶悪な爪がついていましたが)、
それにとても細い声で話をするのを聞くと、子やぎ5は言いました。
「涙ぐましいまでの努力だね…。かわいそうだから、入れてあげようか…。」
「ん。」
「そうですわね。入れて差し上げましょうか。」
「そうだな。聖上、入れてもよろしいですか?」
「まあ、いいだろう。開けてやろう。」
 子やぎ達は、お母さんだと思った、ということにして、戸を開けました。




狼と7匹の子やぎられるもの-3-

 すると狼が入って来ました。
『ヒャハハハハッ!ひっかかったみたいだねぇ〜。
 まあ、この僕の力をもってすれば、騙すくらいわけはないのさ!』
 同情して入れてあげたということも知らずに、狼は好き勝手言います。

「知らないと言うことは幸せだの。」
 そうですね。

『さあ、遊んであげるよ、子やぎ達。大急ぎでできるだけうまく隠れなよ。
 1匹目は机の下、2匹目はベッドの中、3匹目はストーブの中、4匹目は台所、
 5匹目はたんすの中、6匹目は大鉢の下、7匹目は柱時計の中だろう?
 だけど、この僕は、みんな探して食ってやるよぉ!
 バラバラに斬り刻んでからねぇ。キヒヒヒヒヒヒヒッ!!!』
 狼はまず、一番食べやすそうな、
黒髪の、儚げな印象の子やぎ4に狙いをつけて駆けて行きます。
子やぎ4は目が見えないのか、目をつむったままです。
『クキキキキキキッ!!もらったぁーーーーー!!!!』
 狼が目標達成したかと思ったその時。

 ふわり

『えっ?』
 狼は何時の間にか仰向けになっていて、天井を見上げていました。
しばらく何が起こったのか、全く分かりませんでした。
ふと、気付くと、すぐ右の方に誰かが立っているのに気付きました。
そこには、元から立っていた位置に静かに佇んでいる子やぎ4の姿がありました。
『な、何が起こったんだよぉぉぉぉぉぉぉッ!』
 叫びながら狼は上半身を起こし、凄い勢いで子やぎ4に手を伸ばします。
子やぎ4を捕まえた、と思った瞬間、視界がぐるりと回転し、再び天井を見ていました。
『な、何なんだよ…何なんだよ…コレ…。う、うわあぁぁぁぁぁッ!!』
 狼は事の異常さに半狂乱になりながら、起き上がって子やぎ4に突進しました。
「まだ…判ってもらえないのですか…。では…もっとゆっくり…。」
 子やぎ4は悲しそうに言いながら、自らに迫る狼の爪を、身体が霞むほどの速度でかわし、
その腕にそっと手をやったかと思った瞬間、
狼の身体は宙に舞い、驚くほど衝撃を感じない程度に軟らかく着地をしました。
「合気道です…。ユズハは…傷つけたくないので…衝撃はないように投げました…。」
『あ、合気道って…。お、お前、本当は目が見えるんじゃないのかぁッ!!!』
「いえ…。ユズハの目は見えません…。単なる心眼です…。」
『!!!』
 子やぎ4の何でもないようなセリフに声もなく驚く狼。
そんな子やぎ4に、子やぎ2が笑顔で言います。
「さすがはユズハちゃん。わたしもまだまだ敵わないものね。」
「そんなことはありませんよ…、エルルゥ様…。ユズハは…そんなに強くありませんから…。」
「力ではわたしやカルラさんの方が上かもしれないけど、
 ユズハちゃんの技には誰も敵わないもの。
 現に、わたしもカルラさんも指一本触れることは出来ないし。」
「ゆずっち一番だよ!カミュ、尊敬しちゃう!」
「尊敬する!」
 こやぎ5と子やぎ3も加わり、子やぎ4が照れるという微笑ましい光景が繰り広げられます。
『い、今の間に…。』
 その隙に、狼はこっそりと逃げ出そうとしましたが、
子やぎ6と子やぎ7がその前に立ち塞がりました。
「あら?どこに行くつもりですの?」
「まあ、ゆっくりしていかれるが良いだろう。」
『ヒ、ヒイイイイイイイッ!!く、来るなあッ!!!!』
「まあ、私達をそう邪険にせず…。」
「最初に言っていたように、某等と遊んではもらえないだろうか?」
『た、助けてぇぇぇぇぇぇぇッ!!マーマ、マーマァァァァァァァッ!!!!』


 惨劇




狼と7匹の子やぎられるもの-4-


 それから間もなく、お母さんやぎが帰ってきました。
「ただいま。…あら?このゴミは何ですか?」
 お母さんやぎは、家の真ん中にあるぼろぼろの塊を見て、
かくれんぼをして遊んでいたみんなに聞きました。
「あ、ウルトリィ殿、それが、この人形で遊んでいたのですが、
 もう利用価値がなくなり、ゴミに成り果ててしまい、このゴミの処分に困っていたのです。」
 末っ子が柱時計の中から跳び出してきて、出来事の一部始終を話しました。
「まあ、そうだったのですか。楽しんでいたのですね。
 それはそうと、このゴミですが、どこかに捨てて他で迷惑をかけるのも嫌なので、
 私(わたしく)の光の術法できれいさっぱり消そうと思うのですが、どうでしょう?」
 もちろん、その意見に反対する者は1人もいませんでした。


 ゴミもキレイに処分し、お母さんやぎと7匹の子やぎは、
これからも楽しく、幸せに暮らしているということです。



 ところで原作では、狼は6匹の子やぎを食べてお腹がいっぱいになり、
まん丸のお腹をした狼は、緑の草原でお昼寝をし、
助かった末っ子から話を聞いたお母さんヤギは持っていた裁縫道具で
狼を起こさないようにお腹をはさみで切って子供達を救い出し、
お腹に大きな石を代わりに詰めて糸で縫い付けます。

 これを聞いた小さい頃のあたしはおじいちゃんに聞きました。
「ねえねえ、どうして…。」
「黙って聞けィッ!!(逆切れゲンジマル)」
 …大人ってずるい、と思いました。

そして、やっと起きた狼は、
水を飲めば具合がよくなるに違いない、と考えて、泉を探します。
ところが、泉の上にかがんだ時、
石の重みで身体を支えきれなくなり、狼は水の中に落ちてしまいます。
これを見ると、7匹の子やぎ達は駆け寄って来て、
嬉しくてたまらず、泉のまわりで踊りました。


めでたし、めでたし。

 で、終わるんですが、やっぱりあたしは、おじいちゃんに聞きました。 
「ねえねえ、悪い狼さんでも生きているんでしょ?
 その狼さんが死んでしまったのに、何で、めでたいの?」
 ボカッ!!
 おじいちゃんに殴られました…。

 このことから、あたしは教訓として知ったことがありました。
「それはつまり、
 子供の成長に好奇心は大切な成長材料であるので、なるべく答えてあげよう、
 ということだな?」
 その通りです、クーヤ様。




と、いうわけで今日はここまで。
続きは次回の講釈で〜。


♪おれは自由に〜生きるそんご〜くうだよ 気楽なもんだよ〜…♪













あとがきの類似品

夢幻夢想です。
(幻夢です。)
今回はいろいろと実験的な話にしてみました。
(反響が怖いな…。)
…特に、子やぎ4…。
(どうか、カミソリレターなどは勘弁して下さい。)

次まで、また間があくと思います。
(もう少しで体調はほとんど回復すると思います。)

なお、次回、やっぱり…。
(予定は未定だな。)
セリフ取らないで下さいよ、げんちゃん(涙)。

では、この辺で。夢幻夢想でした。
(この辺で。幻夢でした。)







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