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再び外泊許可をとって書き込んでいる夢幻夢想こと、むぅちんとげんちゃんです。
(家の法事に出なくてはならないのもあるがな…幻夢です。)
中央児童福祉審議会推薦の超優良SS(推薦には不適切の超悪質SSの間違いだろう…)
「パロられるもの」の第20段です。
今回の講釈も「一休さん」のパロディ、「一休さんられるもの」をお届けします。
(前回予告していた通り、続きものです。)
今回の20回記念も、前回に引き続き、
ナレーションの親友であり、仕える人物である、「あの方」が登場です。
では、どうぞ。
パロられるもの20 一休さんられるもの2
一休さんられるもの
配役
一休さん(周建) … ハウエンクア
安国寺住職 外観和尚さま・像外集観(ぞうがいしゅうかん) … クーヤ
幕府御用達米問屋・桔梗屋利兵衛(ききょうやりへい)さん … ミズシマ
桔梗屋弥生(ききょうややよい)さん … ミコト
兄弟子・秀念さん … ヒエン
寺社奉行・蜷川新右衛門親当(にながわしんえもんちかまさ)さん … ゲンジマル
将軍さま・足利義満(室町幕府の3代将軍) … ハクオロ
姫 … アルルゥ
室 … エルルゥ
エキストラ … その他の方々
ナレーション … サクヤ
一休さんられるもの-1-
時は戦国・・・
童? ありき 名はハウエンクア
その童? やんごとなきような気がしないでもない出自なれど 家を失い氏も絶えん
何故にか 仏門に帰依す
童? 後の世に○○ガイと聞こえし 一休禅師 ハウエンクアなり
ご〜ん(朝の鐘の音)
朝が来ました。
安国寺は、今日もにぎやかです。
『廊下走るな』の張り紙がある廊下を、
耳に山ほどピアスをつけた人物、一休さんが走っています。
そのかたわらには、張り紙を守って早足で歩く兄弟子・秀念さんがいます。
「早朝の掃除に遅れたじゃないかぁ! どうして起こさなかったんだよぉ〜?」
「起こしたぞ。一休が起きなかっただけだ。」
「僕が起きなきゃ起こした事にはならないだろぉ!
屁理屈ばかり言ってぇ〜。」
『それはお主だ、一休!!』
ばこぉん!
やれやれといった感じで秀念さんに言った一休の脳天に、突っ込みの一撃を入れたのは、
白いアヴ・カムゥに乗った、安国寺住職の外観和尚さまでした。
「ぐ、うううう〜…お、和尚さまぁ〜なにするんですかぁ〜?」
『まったく、毎朝寝坊ばかりしおって!
ふうぅ〜…どうしてお主のような小僧の面倒を、この寺でみなければならぬのだ…。』
「それも修行のうちですよぉ〜、和尚さまぁ〜。」
『お主が言うでない! それよりも、一休、今日は大切な話があるのだぞ。」
「何だい? …僕は忙しいから手短にねぇ〜。」
ぱこぉーん!
「ぐあぁぁぁぁぁ〜…。」
『うるさい。良いから話を聞くがよい!
将軍さまが、一休に会いたいと言っておるのだ。
…昨日のお主の悪業、忘れたとは言わさぬからな…。』
「和尚さまぁ〜僕が何かするような男に見えるのかい〜?」
どばきぃ!
「ぐ、うううう〜…和尚さまぁ〜、痛いですよぉ〜。」
『現にやっているであろ! 一休が昨日食べたハチミツのことで呼ばれておるのだ!』
「あぁ〜、あの美味いハチミツだねぇ〜。あれは美味しかったなぁ〜。」
『……どうやら、反省しておらぬようだな…。
一休のその、ひねくれて何重にもなったメビウスの輪状態の性根、
叩き直すしかないようだの…。』
「ヒ、ヒイィィィィィィィッ!!」
惨劇
一休さんられるもの-2-
しばらくして復活した一休さんは、
ぼろぼろの姿ですっかり遅れた朝の掃除をしていました。
和尚さま曰く、
『城へ行くのは昼だから、
それまでに掃除でもして心のゴミも一緒に掃き捨てているがよい。』
との事です。見張りのため、秀念さんも一緒です。
「それにしても、そんな大事なものだったら、
こんなボロ寺じゃなくてもっとしっかりした場所で保管していればよかったんだよぉ〜。」
一休さんは掃除しながら、ぶつぶつ秀念さんに話し掛けます。
「いろいろと事情があったのだろう。それよりも一休、手が休んでいる。
口を動かす暇があるなら手を動かせ。」
「大体、何で秀念さんには何もお咎めは無いんだろうねぇ〜。」
「自分は関係ないからな。」
しれっとして一休さんに言い返す秀念さん。
…それにしても、お兄ちゃん、いい性格してますね…。
そんな時、安国寺に人が来ました。
それは、なぜか影の様な姿の幕府御用達米問屋の桔梗屋利兵衛(ききょうやりへい)さん、
通称、桔梗屋さんと、
その娘で、緑がかった髪をした桔梗屋弥生(ききょうややよい)さん、
通称、弥生さんの2人でした。
『一休さん、今、掃除の最中だったのかな?』
「一休さン、秀念さン。おはようございまス。」
「おやぁ〜。これはこれは桔梗屋さんと、弥生さんじゃないかぁ〜。」
「これはこれは弥生さんと桔梗屋さん。ようこそ、安国寺へ。今、お茶をお持ちします。」
『いえ。お気遣い無く、秀念さん。
……それはそうと、一休さん、今日もまた見事にぼろぼろじゃないか。』
「もう流石に慣れて来たけどねぇ〜。」
『慣れる、か…。』
一休さんが『慣れる』という言葉を出した時、ふいに桔梗屋さんは遠い目をしました。
『ああ…一番怖いのはね、それに慣れてしまうということなんだよ。』
「き、桔梗屋さん? ど、どうしたんだい?」
『私も幕府御用達米問屋という立場上、米以外の物でも大抵の物は何でも揃えている。
この商いが成功する前は、
私も某アニメイトに入るのにも精一杯の勇気が必要だった…。
なのに、今では某ゲーマーズや虎にも平気で入り浸り、
某ソフマップや某メッセサンオーでゲームソフトを買って店限定テレカを手に入れる…。
それだけではあき足らず、ついには同人にまで手を染めてしまった…。
まさか同人までもが日常になってしまうとは…。
それまでは、あんなに苦痛と感じていたというのに、徐々に罪の意識が麻痺してゆく。
そしていつかは、その事に何も感じなくなるのだろう。それがたまらなく怖いのだよ…。』
「ハ、ハカセ! どうしたんですカ?」
「…あ? な、なんだ……何なんだ…こいつ…。」
桔梗屋の繁盛の秘密を語る桔梗屋さんに、
娘の弥生さんは心配そうに声をかけ、一休さんは大汗をかきながら引いてしまいます。
確かに、この世界の桔梗屋は米だけでなく、
書籍、ゲーム、キャラクターグッズ、同人までも売っており、
全国にまで店舗を持つ、押しも押されぬ大きな店になっているのでした。
一休さんられるもの-3-
桔梗屋さんの独白はまだ続いていました。
『何の疑問もなく、オタクな店に平日の昼間からいる私がいる…。
自分の店にもソレ系は数多くあるというのに、まだ先を求めているのだよ…。』
これ以上はあまりにもマズイと感じたのか、一休さんが話題を変えようと試みます。
「そ、それにしても桔梗屋さん、相変わらず影の様な姿に、
何処からか響いてくるような声をしているねぇ〜。
後、何でナガセじゃないんだい〜?」
『…その件に関してはノーコメントだ。
それに、ムントは苗字がナガセに違いないという、もっぱらの噂だろう?』
これまたヤバめのネタを使い、何とか話題を逸らす事がことができた時、
和尚さまと、お城から一休さんを迎えにやって来た人物がやって来ました。
それは、アニメ『一休さん』での新右衛門さんを語るには必要不可欠の、
あごが割れて、もみあげが凄い、と言うか、ひげと繋がっているという特徴を持つ、
寺社奉行の蜷川新右衛門親当(にながわしんえもんちかまさ)、
通称、新右衛門さんでした。
「一休、城から迎えが来たぞ。」
「一休さん、久しゅう御座いまする。御健在にあらせられ、何よりです。」
「ああ。何とか無事だよぉ〜。誰かさんのせいでねぇ〜。」
白々しい新右衛門さんの挨拶に、嫌味を込めた声で応える一休さん。
そんな挨拶をしている新右衛門さんを、もじもじして見ている人物がいました。
「? どうかしましたかな、弥生殿?」
それに気付いた新右衛門さんが尋ねます。
「あの…わたし…そノ…。こ、こレ!」
赤くなりながら、弥生さんは、
裏にハートのシールのついている手紙を新右衛門さんに差し出します。
「こ、これを、某に?」
「ハ、ハイ…。」
「気持ちはありがたいのだが、某は…。」
「ハイ? そ、そうジャなくテ、そレ…将軍さまに渡して下さイ!」
それだけ言うと、弥生さんは真っ赤になってその場から去って行きました。
『あ、ミコト…ではなく、弥生! すみません、私もこれで。』
桔梗屋さんも弥生さんの後を追って安国寺を後にしたのでした。
後には、何とも後味の悪い雰囲気をまとった新右衛門さんと一休さん、
そして、和尚さまだけが残されたのでした。
「え…あ…まあ、新右衛門、勘違いすることは誰にもある。気にするでない。」
「………御意に………。」
和尚さまのフォローも、新右衛門さんにはあまり届いていませんでした。
「と、とにかく、一休、城に行くぞ。
一休、覚悟しているが良い。最悪の場合は死罪だからの。」
「そんな…和尚さまぁ〜、どうにかならないんですかぁ〜?」
「無理であろ。…余としては死罪になってくれた方が助かるのだがな。
一休。死にたくなければ、いつもの屁理屈で言い逃れてみるがよい。」
こうして、未だ後味の悪い雰囲気をまとった新右衛門さんと、和尚さまと共に、
一休さんは自身を救うため、命がけで将軍さまに弁解することになったのでした。
一休さん達がお城に向かってしばらくして。
「弥生さん、お待たせ致しました。自分の渾身の出来のお茶をお持ち致しま…。」
誰もいない庭で、お茶を載せたお盆を持って1人立ち尽くす秀念さんの姿があったのでした。
一休さんられるもの-4-
お城に着くと一休さん達は将軍の御所に通されました。
辺りはヲイデゲェや、流れる蜂蜜のような金色の髪をした女性、
青玉(ワゥ・カゥン)のように藍色の瞳をした銀髪の女の子、
女性としてのふくよかさはあるものの、余分な肉のないしなやかな躰をした女性、
文武両道に優れた青年、肉体派の武人、弓兵の双子、
そして何より、一休さんに殺意の篭った視線を送る弐刀流の男がいました。
部屋の上座には、角のついた白い仮面を着け、どことなく人を惹き付けて止まない、
室町幕府の3代将軍である足利義満、その人が座り、
その隣には娘であるアルルゥ姫が一休さんの方に背中を向けて座っています。
一休さんは部屋の真ん中辺りに座らされていました。
和尚さまは一休さんの後ろに、新右衛門さんは将軍さまの側にいます。
「あの〜アルルゥ姫さまぁ〜?」
タン――
一休さんが猫撫で声でアルルゥ姫に話し掛けても返事は無く、
ただ尻尾で床を叩く音だけが返って来ました。
「ハチミツのことですけどねぇ〜。」
タン――
「とぉ――――っても、美味しかったよぉ〜。」
タン――!
強く尻尾で床を叩くと、アルルゥ姫はポツリと言いました。
「アルルゥのハチミツ食べた…ゆるさない。」
「と、いう訳で、死刑だな。」
アルルゥの言葉を聞いて、将軍さまはあっさりと死刑を言い渡しました。
「……将軍さまに質問、『生あるものは?』(ここは手堅く禅問答でいくしかないねぇ〜。)」
「必ず死ぬ。」
「『形有るものは?』」
「必ず壊れる。」
「だから、アルルゥ姫への贈り物のハチミツを食べてなくなったのも運命ということで?」
「ヤ。」
「だ、そうだ。やっぱり死刑だな。」
アルルゥ姫は非情でした。
「そ、そんなぁ〜〜!!」
哀れ一休さん。ですが、御仏はまだ彼を見捨ててはいなかったようです。
連れて行かれそうになる一休さんに、アルルゥ姫がポツリと言いました。
「……そこの獣を縄で縛る。」
「はい?」
「出来たら許す。」
一休さんられるもの-5-
アルルゥの言ったことを将軍さまは説明しました。
「つまりだ。アルルゥは一命を助ける代わりに、一休殿にある命題を課したわけだ。
それは『そこの獣を、縄で縛れ』というものだ。わかったか?」
将軍さまが扇子で指す方向には、虎が描かれた屏風がありました。
それはつまり、『屏風に描かれた虎を、縄で縛れ』という難題なのです。
まず、実行不可能な命題です。
一休さん、ピンチです!
ですが、一休さんにはとっておきがあります。
そう! 『屁理屈』です!
ぽくぽくぽくぽく………ち〜ん!(ひらめいた!)
「じゃあ将軍さまぁ〜、縛りますから屏風から虎を追い出して下さいよぉ〜。」
(アハハハハハハハハハハハハハハ! 無理難題には無理難題でおかえしだぁ〜!
どうだい! 僕って天才だぁ〜。)
「…ムックル! 出る!!」
どがあぁ!
『グルルルルルオォォォォォォォォォォォ!』
「ヒ、ヒャアァァァァッァァァァッ!!!
ほ、ほんとに屏風から虎が、っていうか、ムティカパが出て来たあぁ!!!!!!」
「本当にも何も、それは屏風じゃなくて、ムックルの室内用の小屋だぞ。
ただ、それをウルトの術法で屏風と、それに描かれた虎に見せていただけだ。」
「う、嘘吐きぃ〜! それだったら、『屏風の虎を縄で縛れ』っていうのは無効だぁ〜!!
『屏風』でも、『虎』でもないじゃないかぁ〜!!!」
その抗議に、アルルゥ姫と将軍さまが答えます。
「ウソじゃないよ。『屏風』とも『虎』とも言ってない。」
「そう、そんなことは一言も言っていない。
私達は『そこの獣を、縄で縛れ』としか言っていないはずだが?」
その通りです。『そこの獣を、縄で縛れ』としか言っていません。
『屏風の虎を縄で縛れ』とうのは一休さんが勝手にそう解釈しただけです。
「…はやく縛る。」
『ゴオォォォォォォォォォォォッ!!』
「ヒ…ヒィィィィィィィィィィィィィ!!
…わ、わかったあ!! 今回は僕の負けでいいから、ムティカパを〜〜!!」
「困る。はやく縛る。」
アルルゥ姫はやっぱり非情でした。
『フガアアア!!』
「そんなあぁ!! うがやあぁぁぁぁぁッ…………!!!」
パキン…グチャ…クチャ…クチャ…クチャ…
クチュ…ムチュ…ゴキッ…グチャ…ボリ…
惨劇2
一休さんられるもの-6-
それから数刻後。
「どうだ? 美味いか?」
「ううう…あんな目にあった後に、飯の味なんて分かるかよぉ〜〜。」
あやうくムックルのエサとなりかけた一休さん。
ですが、御仏はまだ彼を見捨ててはいなかったようです。
一休さんのあまりの不味さに、
ムックルは彼をほっぽり出して、小屋の中へと帰って行ったのでした。
その後、傷の治療がてら、室のエルルゥさまが作った食事をご馳走になったのでした。
一休さんが食べ終わった頃、食事を作ったエルルゥさまが一休さんに尋ねます。
「美味しかったですか?」
「もちろんだよぉ〜。文句なしに美味かったさぁ〜。それでいいかい〜?」
じろり(一休さんのお皿を見て)
「…全部食べたんですか…。」
「へ? …いやぁ〜。残すとマズイかなぁと思ってねぇ〜。
お米には神様が宿ってるから、粗末には出来ないよぉ〜。」
「…ステーキですよ? 御仏に仕える者が、なまぐさなどを…。」
「! そう言えばそうだ…。(しまったぁ〜。…寺じゃ肉なんて食えないからつい…。)」
「隣の部屋で食事をしている和尚さまにお伝えしないといけませんね。
ね、ハクオロさ…じゃなくて、将軍さま。」
「そうだな、エルルゥ。では、早速…。」
またもや一休さんピンチ!
肉を食べたコトがばれたなら、和尚さまに殺されます!
…ですが、一休さんにはとっておきがあります。
そう! 『屁理屈』です!
「ま、待って下さいよぉ、将軍さまぁ〜、エルルゥさまぁ〜。
人間、たまにはタンパク質を摂取しないと、栄養が偏るだろぉ〜!」
一休さんの言葉に、エルルゥさまが答えます。
「大丈夫です。」
「寺では毎日カロリーメイトばっかりなんだよぉ〜!」
「大丈夫です。バランス栄養食です。死にません。」
「時間の問題だろぉ〜! …僕なんか、こんなに憔悴して…。」
「そのわりには顔色がいいですね。
大体、食事も修行の1つのはず。苦しくて当たり前です。」
「ぐっ! (…畜生…くやしいが正論だ…こうなったら!)」
ぽくぽくぽくぽく………ち〜ん!(ひらめいた!)
一休さんられるもの-7-
「将軍さまぁ! 僕の口は何でも通ります。
それは御仏が僕を世に遣わされた時に、何でも食べてよいと仰られた証です。
食事を選り好みするのは、御仏の御意志に叛く事にはなりませんかぁ〜?」
「そうか、何でも通るのか。では、刃物はどうだ?」
「…え?」
そう言いながら、将軍さまが懐から出した物は、
『痕』(旧・新)『To Heart』『こみっくパーティー』(限定版)といった…。
「ちょ、ちょっと、ハクオロさん! それは『刃物』じゃなくて、『葉モノ』ですよ!!」
「いや、すまん、エルルゥ。つい、私のコレクションを出してしまった…。」
コレクションを片付けると、将軍さまはアルルゥ姫に剣を持って来させました。
ぴぴょぴぴょぴぴょ…
「おと〜さん、これ。」
「ありがとう、アルルゥ。
…では、これも咽を通ると言うのだな?」
将軍さまは剣を抜くと、それを一休さんの目の前に突き出しました。
「構いませんよぉ〜。
もし、これを飲みこむことが出来れば、和尚さまには言わないで下さいよぉ〜。」
(クキキキッ! 反りのない刃物くらい、楽勝だよぉ〜。)
一休は剣の柄を握ると、あっという間に鍔の根元まで飲み込んでしまいました。
「お〜。」
アルルゥ姫が関心の声をあげます。
(どうだぁ〜。隠し芸用に、練習しておいて良かったよぉ〜。)
しばらく剣を飲み込み、一休さんが剣を取り出そうと柄を握った時です。
「ん? これ、何?」
アルルゥ姫が一休さんの足元にあった、将軍さまが回収し損なったコレクションの1つ、
『うたわれるもの』(限定版)を指差して言います。
(? 何があるっていうんだい〜?)
つられて、一休さんも自分の足元を見ました。
ですが、剣を飲み込んだまま、かつ柄を握っていた状態で下を向いたわけですから…。
惨劇3
一休さんられるもの-8-
顔と背中の真ん中を縫合し、更に包帯でぐるぐる巻きになった一休さんは、
先程言ったことに、追加することにしました。
「口は関所なんだよぉ〜。だから、危険な物は通らないんだよぉ〜。
でも、食べられる物なら、何でも入るのさぁ〜。
それは御仏が僕を世に遣わされた時に、何でも食べてよいと仰られた証だからねぇ〜。
食事を選り好みするのは、御仏の御意志に叛く事にはなりませんかぁ〜?」
口が切れ、話し難いはずなのに、いつもと同じ口調で一休さんは言いました。
「………。」
「どうかなぁ〜?(…よし! 今度こそ!)」
「…なるほど。それはそうだな…。
一休殿…デザートはどうかな? 辺境堂名物・焼きたてチマクはどうだ?」
「あ、あの幕府ご用達の!? …食べます! 食べますよぉ〜!」
しばらくして、エルルゥさまがチマクを持って来ました。
「ではどうぞ。熱いうちに。」
「おおおお!! こんなにたくさん!
(クキキキキキッ! 後で秀念達に自慢してやるかぁ〜。)
…それじゃ、いただきます!」
それを見ていたアルルゥ姫が、一休さんに言います。
「ん…残さず!! 食べる。」
「アハハハハハ、もちろん全部独り占めさぁ〜。
………へ!?
…な、なんだよ、コレ!!! あ、あま〜〜い!! 甘過ぎるじゃないかぁ!」
あまりの甘さに絶叫する一休さんに、エルルゥさまが答えます。
「アルルゥのだ〜い好きな、ハチミツを中心に、
砂糖と練乳とカスタードとチョコレートとバニラとジャムと
餡子にバターをたっぷりと練りこんだ、アルルゥの大好きなオリジナルチマクです。
遠慮せずに全部! 食べてください。」
「ぜ、全部ぅ〜〜!!!
…いや、いいですぅ! …そ、そうだ、寺のみんなにお土産として…。」
「後で別のを持たせます。安心して食べてくださいね。」
「そ、そんな〜〜!!!!!」
半刻後。
「まだ半分も食べてないですよ。」
「も、もうかんべんしてくれ〜。く、口の中がぁ〜〜!!」
「ダメですよ。残したら神様に怒られますよ。」
「僕は仏教徒ですよぉ〜〜〜。」
そう情けなく言った時、アルルゥ姫が何かを大量に持って来ました。
「………。」
どさどさどさ………
「へ!?」
「ん、追加。まだまだいっぱいある。」
「も、もう食べられないよぉ〜〜。大体コレ甘過ぎるじゃないかぁ〜!
こんなの普通食べられないぃ〜!」
「さっきなんでも食べられる言った。御仏の意志。」
「ひ、ひいい〜〜〜!!」
一休さんられるもの-9-
四半刻後。
一休さんは痙攣を起こしながら、将軍さまに訴えます。
「ごめんなさい…もう許して…。」
「やれやれ…。屁理屈言わずに、最初から素直に謝ればよかったのにな。」
「ううう…。」
将軍さまとアルルゥ姫、エルルゥさまの前に、一休さんはあえなく撃沈しました。
所詮、屁理屈の力などこの程度なのでしょうか? いえ、(誰かは)信じています。
立て! ガンバレ、一休さん!
御仏のご加護がある限り、あなたは何度でも復活する(ハズな)のですから…。
それから数日後。
安国寺に訪れた将軍さまは、膝に和尚さまを乗せ、そっと撫でています。
なでりなでり…
「ん…ぅ……。今回は世話になったな、ハクオロ。はふ…。」
「いや、和尚…一休もこれに懲りて、ニ度と屁理屈は言わないだろう。」
なでりなでり…
「んふぅ…。いや…それがな…。あぅ………。」
なでりなでり…
「ん?」
なでりなでり…
将軍さまは、和尚さまを撫でながら、寺の中の様子に聞き耳立てます。
「一休!それは自分のチマクだ!」
「うるさいなぁ〜! 口つけたからコレは僕のものだよぉ〜。」
「違うぞ! それは自分のだ!! …なんで、一休はこんな屁理屈ばっかり言うのだ!」
「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハ!! それは御仏の御意志だからなんだよぉ〜!」
ザッ…
「ん…? ヒ…ヒィィィィィィィィィィィィィ!!」
音がした方を見ると、そこには、鉄扇を持った将軍さまを始めとして、
白いアヴ・カムゥに乗った和尚さま、闘気を漲らせたエルルゥさま、
ムティカパとミキュームを連れたアルルゥ姫、ヲイデゲェ、
流れる蜂蜜のような金色の髪をした女性、
青玉(ワゥ・カゥン)のように藍色の瞳をした銀髪の女の子、
女性としてのふくよかさはあるものの、余分な肉のないしなやかな躰をした女性、
文武両道に優れた青年、肉体派の武人、弓兵の双子、
そして何より、一休さんに混じりっ気の無い殺意を送る弐刀流の男がいました
「な、何でみんなここにいるんだよぉ!!」
一休さんの質問に、弐刀流の男が一休さんに言います。
「屁理屈を言わなければ、このまま終わったのにな。
それから、何で前回と今回が続き物だった思う?」
「な、何でだよぉ…。」
「それはな、今後、貴様はしばらく出てこないからだ。
つまり、今までの話は貴様に華を与えるためだったんだよ。
次回からは、この俺がサンドバッグの栄光を取り戻すんだ!!
と、いうわけで、最後の手向けに、
ここにいる全員でこれを喰らわせて終わりにしてやるぜッ!!」
「来るな、来るなぁぁぁぁぁぁぁ!!」
大惨劇
と、いうわけで今日はここまで。
続きは次回の講釈で〜。
♪おれは自由に〜生きるそんご〜くうだよ 気楽なもんだよ〜…♪
あとがきの類似品
夢幻夢想こと、むぅちんとげんちゃんです。
(幻夢です。)
○○ガイのキング・オブ・やられの座も、今回で一応下ろすことにします。
(最近使い過ぎだからな。)
次回は、恐らくオボロがサンドバッグの栄光を取り戻していることでしょう。
(予定は未定だがな。)
ちなみに私、LeafのPCゲームは『うたわれるもの』(限定版)しか持ってません。
(しかも、Leaf会員じゃないし、Leafの通販で手に入れてないから扇子は持ってないしな。)
某アニメイトや某ゲーマーズ等々も、こちらにはないので行けません。
(某ソフマップくらいはインターネットで会員になっているがな。)
では、この辺で。夢幻夢想こと、むぅちんとげんちゃんでした。
(この辺で。幻夢でした。)
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